これからどうしていこうか、何をすればいいか。

9月に振り返り文章を書いた。
ただ、あれはおおやけの論理的な文章。振り返りは過去のことだから整理して書ける。今についても未来についても、現実はいつだってどうすればいいか分からなくなることは多いのさ。私的(自分の性格や将来)と公的(活動や世の中の未来)の両方から、書いてみます。

○自分の性格・将来・「ネオリベトーク」について

年末から「ネオリベトーク」を友達と作っている。色々な苦労や試行錯誤をしてきたし、一人焦ることも多かったけど、メンバーはみな普段それぞれ別の仕事や活動をしている訳だし、今は落ち着いてゆっくり進めていけばいいんだと思っている。

例えば“Save〜”や『POSSE』に出ていると、ネオリベトークとの違いというか自分の性格が分かる気がする。おれにはこういう集まりは作れないだろうな、と。

どちらも年長者の協力があるし、組織としての明確な達成目的があるから仕事が進む訳で、若者だけでゼロから始めていて「場」そのものがメインの目的であるネオリベトークとは違う。その点はもう割り切れた。
ただ今でも思う点は、いわゆる若者らしく(オヤジ臭い言い方でごめん)、仲間として楽しみ親しむ雰囲気があることでどんどん協力者が出てきて盛り上がっていること。
特に『POSSE』の代表には人を巻き込む力が、“Save”の若手中心メンバーにはとにかくものごとを「楽しむ」力がある(ごく普通の事かもしれないけど)。

そこが俺とは違うし、正直うらやましく思う点だ。
まず「活動やってます」とか言えばアクティブでポジティブな人間だと連想されがちだが、俺は元来かなり内向的で斜めに構えた性格だ。一人だけで動いていた時間も長い(もちろん、こういう世の中を問い直すような活動に深く関わる人はみな何かしら「個性」や周りへの違和感を持っている。最初はそうでなかった人も次第に持ち始める。ただ俺は今風の運動に関わり続けてきたことで、ありとあらゆる事を問い直す癖がついてしまった)。

次に、こと「今風のしゃかいうんどー」に関しては同世代の中でもかなり濃い経験をしている。9.11〜イラク反戦の激流を身を持って体験して、その後も新しいタイプの運動に関わり続けて考え続けてきたから。それ以外の学問的・ジャーナリスティックなスティックな情報も取り込み続けてきたから。
だから同世代に呼びかけて一緒にやっていこうにも、同じ目線に立って一緒に楽しむ事が難しいんだ(偉そうに聞こえていたら本当に申し訳ないです)。

他人と協力し合いながらも「自分は一人」という感覚が常にある。活動が盛り上がっても「前にどこかで経験した事があるかも」と思い、もっと出来るはずだと気負ってそんぴゅんの紹介文で言えば「激しく真面目」になる。

適度に楽しさや遊びや仲間感を入れなければ、現代ニッポンで僕らの世代が社会活動と関わるのは難しい。
もともと充分分かっちゃいるし、遊びのあるエッジな活動に関わり続けてきたと思うけど、そう、こと自分が作り手となったらおれ自身に物事を楽しんだ経験が足りないのだ。
一人でそういう面までも担当することは難しいとも言える。

だから2つの勢いのある若者運動は関わりつつもうらやましかったのさ。でも有数の成功例といえる彼らと比較すること自体おかしなことかもしれん。
僕らしく作る集まりとは、参加者一人ひとりが例え仲は良くなくとも個人として自己主張する集まりなのだろう、「ネオリベトーク」が目指しているように。

また、なんでそこまでして他人に会わせ続けなきゃいけねーんだよ、なんで「真面目」に劣等感を感じなければいけないんだそれよりお前ももっと頑張れよ、という思いもある。もちろん人に呼びかけ協力し合いながらやっていく以上それは不可欠。ただ枠からハミ出し続ける人間の腰を折るような風土がこの国に根強くあることも事実な訳で。

ヘルシーに対権力や新しい関係性を試すことができる場所へ行き、自分を解放し、あまりくどくど考えなくてもまた日本で色々人とやりたいことをやれるようになること。そう、僕はもっと海外へ行くべきだったのかも知れない。金をためて年末〜年始に西ヨーロッパの都市へ行こうっと。

あと将来に関して言えば、僕は社会活動ばかりしてきたからか、自分の行動やアイデアを採算の取れるものにする発想が苦手だ。ただ難しいテーマをポップな表現へ具現化することは(主にネオリベトークのために)もう今年必死に考え続けてきた、それは手帳にびっしり書いてある。あとはそういう発想が得意な人に協力してほしいかな。

なぜならやるべき事を本気でやっていくなら、食い扶持を別に作るようなやり方じゃ甘さが出るから。

今のバイトと実家の手伝いでは将来的に限界があるしね。それが無理なら、また出版社へ潜り込んだり、既存の市民団体やNGOへ入るためのスキルをみがくしかないかなぁ。


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ここからは、具体的な今後についての思いと相談です。

テーマが大きすぎるとついこう思う。しんどいなぁ、どこから手をつけていいのやら、と。最近はそれについていろいろ思ってた。

ネオリベトーク」の年内分http://neoliberalyouth.blog70.fc2.com/blog-entry-37.html
のために、日本の00年代政治=小泉政権を振り返ってみた(当日は風邪で行けなかった、すいません)。
そして自分自身と、若いやつらのうんどーの5年間も振り返ってみた。

そこで改めて実感したのは、この国の「政治・社会風土」はかなりやばい所へ来ていて、どうしようもないな、だった。
以下の「政治・社会風土」は「民主主義」と言い換えてもいい。

それは、自民党や官僚が閉じているとか戦争のできる国造りをしているとかいうのもあるけど、そういうありがちな「政界」への批判だけじゃない。
マスコミの報じ方、ぼくたちの受け止め方を含めた、総体としての
政治・社会との関わり方のことになる。

1:新政権のヤバさと「政治・社会風土」について

ミクシィの振り返り文章やネオリベブログの年表で書いたように、小泉時代は戦争と格差の両面で本当に色々な事があった。
「僕の見方」からおおざっぱに言えば、日本は国外では不当な戦争へどんどん参加し、国内でも弱肉強肉の競争社会という、ひどい時代へ向かっていると思う。
この「リアル政治」に対する危機感が、これから自分が取り組みたい「テーマ」だ。

けれど安倍政権へ移行するとき、一体誰がそれを本気で振り返ったのか? 5年間のおかしさをきちんと追求していたら、あの首相にはならなかったんじゃないか?
なぜマスコミも僕たちも、「次期首相は安倍か」と言われ始めたとたんに新政権を前提にして、諦めや先回りをしようとするんだ。あふれる情報に流されるままになり、物事の真理や正当性の追求を放棄するんだ。
それは政治や社会との関わり方がもう限界に来て腐りはてているからで、それはリアル政治の動きとはまた違う、マスコミと僕たち一人一人を含めた「風土」と呼べるものだと思う。これは場づくりや街頭アクションという「やり方」の工夫で変えたい所だ。

「リアル政治」に対してはそれをテーマにすることで、「政治・社会風土」に対しては新しい行動をすることで変えていく−−。

例えば9.11報復攻撃やイラク戦争の支持は、正しかったのか。イラクには大量破壊兵器なんて無かったじゃないか。日本と同じく攻撃を支持したイギリスのブレアはメディアや国民からその事を徹底的に追求されて立場が危なくなっている。スペインでは政権交代も起きた。日本でそんなこと、ほとんど無かったじゃないか。

政治家、マスコミ、僕たちの全体的な機能不全。それは前にも感じてこういうものを作ってみた。
http://give-peace-a-chance.jp/118/041027.doc

これは、9.11でのアメリカ支持を全く振り返らないまま「テロ対策特措法自衛隊の船をインド洋に出してアフガンの米軍サポートを続けること)をいつまでも延長させようとしてることにも言える(大量の税金を使いながら)。
2004年の自衛隊イラク派遣の是非や意味をほとんど振り返らないまま「自衛隊派遣の恒久法」を作ろうとすることにも言える。
どちらも年内〜来年の国会で決めようとしている。

イラクでもアフガンでも、自衛隊の派遣先の情報がほとんど伝わってこないから僕たちは「戦争に参加している」とは思っていないし、自衛隊の行動が自分たちを代表してしまっているという意識も薄い。
大規模な国家同士が衝突するこれまでの「戦争」とは違い、ゲリラ的に日常化した「戦闘」になっているから、分かりにくくなっているのだろう。
けれどその「深刻さ」は、かつて戦争と呼ばれていたのものと変わらないのではないだろうか。

おかしいと思いませんか? アメリカからの協力要請を断り切れずに戦争国家になろうとしてるという自分の見方からも、物事の振り帰りをまったくやらないおかしさからも、僕は納得できないんだ。

振り返りの無さは「格差」の政策にも言える。コイズミ時代の何が反省点かを安倍は何も具体的に言わないまま、キャッチコピーとしての「再チャレンジ」だけを踊らせているじゃないか。彼は小泉時代の重要閣僚でもあったしさ。

そして特定の方向の政策のみが実現され、過去の反省をないがしろにするというのは、ホントに一部の人間によって政治がクーデターされたようなものだということを表しているのではないだろか。そしてマスコミも僕たちもそれをなすすべなく容認している。

この秋の国会(12月15日まで)に出てくるのは大きな法案ばかり。教育基本法の改正、共謀罪、前述のテロ特措法延長と「恒久法」、防衛庁の「省」昇格、そして憲法の「国民投票法」など、いろいろ。
また「経済財政諮問会議」に代表される閉じた場での政策決定も続き、「格差」「フリーター」とか騒がれる問題もより深刻になっていく。安全保障問題でも「教育改革」でもまた新しく閉じた場が作られようとしている。ごく少数の「有識者」とやらが話し合ったことが、中身がほとんど伝わらないまま僕たちの運命を左右していく。

それらは一つ一つが絡み合いながら、国と戦争との関係、いわゆる「新自由主義ネオリベ)」、そして僕らのふだんの教育やコミュニケーション、周りの空気といった世の中全体のあり方を悪い方向へ変えていくだろう。
たとえばこういう見方。
http://comcom.jca.apc.org/heikenkon/2006/060721nishihara/nishihara_1.html

もともと僕と似たような活動をしてきた人なら同じように思うだろうけど、そうでない人とは、ここでまとめた色んな問題点をもっと一つひとつていねいに伝えて話し合っていきたいからこれからミクシとブログで書いてきますね。俺ももっと、地道に勉強しないとね。

なぜなら、実感がわかないかもしれないから。他の情報と同じ価値に思えるかも知れないから。
日本では国政の情報も芸能や身近なカルチャーと同じ価値になっていて、「政治や経済の流れの上に僕たちの生活が〜」といった体系的な考え方がやりにくくなっているから(それは必ずしも悪くはない、「全員政治の事をメインで考えよう」なんて息苦しいしね)。

でも、そろそろ正面から見据えなければいけないんじゃないかな?

確かによくある「政界話」は退屈きわまりなだし、ど真ん中政治より他の活動をやった方がやりやすいんです。そう思いながら他の活動をやっていたけど、気付いてみたらど真ん中政治はここまで来てしまった。
めんどうくさくて泥臭いけど、これはもう放っておけないですよ。


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2:ここからは相談です。

興味のある人がいたら、一緒にやりませんか? みなさんにアドバイスや協力をお願いしたいし、もちろんもう他にやろうとしている人がいたらおれもそれに協力したいです。

「リアル政治」と「政治・社会風土」に対してこれからどうしていけばいいかな。

1:まずは自分のブログやミクシィで、「いま、国会や○○有識者会議」で何が話し合われていることの問題点は何?」をまとめてみる。その際、同世代や政治に関心の無いひとでも身近で分かりやすいように書くのがポイント。背景にある「グローバリゼーション」のコトも。
僕は専門家でも何でもないから全てを把握するのは無理、最初は少しずつでも流れをつかんで書いていこうかなと。
そんで周りの友達や知り合った人に「見てみてね」と伝えていく…。

2:パソコンだとどうしても長文は読みづらいので、ブログ文をフリーペーパーにする。お手軽な少ページ。
デザインしたりイラスト入れたり、人にインタビューしたり。

3:街頭のゲリラ的なアピールをやりながら、フリペも配る。
例えばhttp://mixi.jp/view_diary.pl?id=224884366&owner_id=6309461
のようなことやりながら、話しかけてきたりプラカードをチラ見した人(かなります)にフリペを渡す。街頭の良さは何と言っても様々な人へちゃんとアピールしたりつながれることでした。
街頭アクションはもっと色々なやり方があるだろし、じっくり続けていくことも盛り上がることも両方大事かと。

4:そこで知り合った人を、勉強会&トークへ誘っていく。

それが「ネオリベトーク」、ということになるかな。メンバーには僕ほど政治全体をおかしいと思ってない人もいるけど、あの枠の仲でそれぞれ自由に自分が取り組みたい問題をアピールすればいいのだと思う。

さてさて、どうでしょうね〜?

まずは「ネオリベトーク」はどうしていくのがいいでしょうね?
ネオリベ」はブログを2〜3個に分けようという話が前からあって、政治から労働までネオリベそのものの問題と向き合う「弱肉強食反対同盟」、カルチャーとコミュニケーションの今を考える「カルコミュ」、新しい場造りの「リアル2.0」、などのアイデアが出た(名前は全部仮)

ただ僕としては、「弱肉〜」はあまりに対象が広いし、「リアル2.0」はまだ僕しか書く人が居ないと思いました。
それよりは、「政治」「労働」「カルコミュ」に分けてみるのはどうだろう。
「労働」は今までもネオリベトークのメインの一つだったし、最近じゃ『POSSE』もある。うまく協力しませんか?
また、「政治」は今まさに僕が取り組みたいと思っているし、このテーマで新しい人ともつながりたい。
そして「カルコミュ」は、出来るメンバーがもういっぱいいる。自分たちでやってくれそうなスキルを持った人達。
それぞれが自分のやりたい課題をやり、ゆるくつながるイメージ。
現代社会」に疑問を持つ人の幅広いネットワーク。

他のメンバーも、それぞれ違う意見を持ってると思う。
後は、コミュで話しあいませんか?
>主にメンバーのみなさん、他の方も。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1285121

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最後に。

「リアル政治」をきちんと変えていくなら、政党や市民団体やメディアに関わらなきゃいけないかもしれない。それも個人的にはやるかもしれない。ただ「政治・社会風土」まで含めて変えて行くには
一人だけが既存の組織へ入るだけでなく、ふつうの社会でふつうの人達と対等につながることが大事だと思いませんか?
それがブログだったり、街頭アクションだったり、カフェトークだったりするでしょう。

あと個人的な話になるけど、マスメディアに自分の文章や活動情報を売り込んで、生活費にしていきたいです。こういうことをきちんと自分の自立につなげていきたい。市場で受け入れられるか勝負することも大事だよなと劣等感を持っていたから。
それはどこから始めればいいか・・・これもじっくり考えよ。

色んな人と話し合いたいので、一連のミクシィ文章を読んで何かを思ったら連絡下さい、いつでもどこでも会いに行きます(女子は歓迎 笑)。
僕からも連絡しますわ。
よろしくお願いしますm(_ _)m 

長い文ばかりで申し訳ないです。
それじゃ、また〜。