【お知らせ1】「反戦と抵抗のフェスタ」その後&12.26新大久保ヘイトデモへの反対アクションレポート

★行けないけど、すごい良いイベント、関西の方はぜひ。:1月23日大阪「OCA!シンポジウム アートの力を信じる」http://booksarch.exblog.jp/9441369/

★「反戦と抵抗のフェスタ09」http://a.sanpal.co.jp/r-festa/ は幕を閉じましたが、そこでやった問題や「抵抗の発明」たちはまだまだ続いていく。1月29日、今年最初の集まりとして沖縄の普天間基地移設問題の勉強会をやります。その後はDJタイムなので、気軽に来てください。
1月29日(金)20時〜新宿の「カフェ・ラヴァンデリア」です。http://cafelavanderia.blogspot.com/ 詳細はまた載せるので、予定を空けておいてくださいね! そう、翌日1月30日は「普天間基地はいらない 新基地建設を許さない 1・30全国集会&デモ」@日比谷公園!東京からも声を上げなきゃ始まらない。http://www.labornetjp.org/labornet/EventItem/1261967027608staff01

「ラヴァンデリア」では1月16日にもこんなイベントがあり、僕も行きます。

★★「大逆事件100年」カレンダー発売イベント★
アナキズム文献センターは「大逆事件100年」をテーマに2010年カレンダーを制作しました。大逆事件写真集あるいはビジュアル本とも評判を呼んでいるカレンダーの発売記念イベントを行います。
カレンダーには100年前の貴重な図版を多く使っています。カレンダー各月の図版をスライドで映しながら、大逆事件とはどのような事件であったのか、連座したひとびとや当時の運動について、カレンダー制作メンバーからお話しします。図版提供協力者である近藤文庫の方からのお話、そしてカレンダーで取り上げることができなかった未公開図版のスライドショーも予定しています。当時の革命歌も流れるかもしれません。
カフェを会場にして、100年を振り返りつつ新たな発見や交流が生まれる場になればと思います。お気軽にお越し下さい。
日時:2010年1月16日(土)18:30より
場所:カフェ・ラヴァンデリア(新宿区新宿2-12-9 広洋舎ビル1F)http://cafelavanderia.blogspot.com/
入場料:無料(ワンドリンク制
主催:アナキズム文献センター http://cira-japana.net/home/
問い合わせ先:info*cira-japana.net (*は@に置き換えて下さい)
大逆事件とは・・・1910年から11年にかけておきた、幸徳秋水、管野須賀子ら当時の急進的社会主義者とそのシンパへの政治弾圧。明治天皇暗殺容疑で24名に死刑が宣告され12名が処刑、12名が恩赦。一審のみ、非公開裁判、死刑宣告から1週間での処刑という「暗黒裁判」による虐殺であった。現在まで真相解明と名誉回復の取り組みが続いている。
【カレンダー宣伝編】
大逆事件から100年を迎える2010年、アナキズム文献センターでは大逆事件をテーマにしたカレンダーを作成しました。すでに今年のカレンダーを用意されている方にも、ヴィジュアルブックとしてご覧いただける内容に仕上がっています。
★内容★
いわゆる「幸徳事件」と言われる大逆事件連座した幸徳秋水、管野須賀子、内山愚童ら、また海外からの連帯の声のほか、大逆事件以前の初期社会主義運動の展開。また、幸徳事件のほかに大逆罪による死刑判決を受けた「難波大助」「朴烈・金子文子」「李奉昌」や戦後の反天皇制運動なども紹介。近藤文庫提供による貴重な図版の数々。カレンダー部分には関係年表、巻末には各月の解説英文付き。
テーマは「大逆事件100年!」
> ■1月−幸徳秋水
> ■2月−管野須賀子
> ■3月−内山愚童
> ■4月−大逆帖/大逆事件被害者への国際救援運動
> ■5月−平民社・初期社会主義運動の拠点
> ■6月−社会主義者最初の示威運動(電車事件)
> ■7月−日刊「平民新聞」筆禍事件
> ■8月−平民大学夏季講習会
> ■9月−足尾鉱毒事件と社会主義者たち
> ■10月−大逆事件を明らかにする戦後の取り組み
> ■11月−幸徳事件以降の大逆罪犠牲者
> ■12月−戦後反天皇制運動
\1,200(税込)/LP(レコード)ジャケットサイズ、28P
送料 300円(手数料込、10部以上は無料)
ご注文・お問い合わせは http://cira-japana.net/ アナキズム文献センター:東京都新宿区新宿1-30-12-302三月工房気付
■取扱店舗=IRREGULAR RHYTHM ASYLUM(東京・新宿)、模索舎(同)、三月書房(京都)ほか

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12月26日に何とあの東京・新大久保で行われてしまったヘイトデモ。抗議アクションのレポートを転載します。僕も参加しました。これからもどんどん「抵抗を発明」していきましょう。

12.26新大久保ヘイトデモへの反対アクション報告

                   (12.26新大久保緊急行動 A)

映像はhttp://www.youtube.com/watch?v=CW3WASZCiyQ&feature=player_embedded

12月26日、「行動する保守運動」を自称するレイシスト諸グループの中で、あまり知られていない「日本を護る市民の会」(日護会)なるグループが東京・新大久保にあるコリアンタウンで「排外デモ」を行った。この「排外デモ」の告知文には、「韓国・朝鮮人街を通り抜けるということもあり、日護会らしい“スパルタンな”デモ行進になることが予想されます。体力にも度胸にも、それなりの自信がある方は奮ってご参加ください」と暴力行為を示唆するような呼びかけがなされている。この「排外デモ」が行われることを直前に知った仲間たちは「看過するわけにはいかない」と、準備期間一日足らずというなかで電話・メールでやり取りして「超緊急行動」のカウンターアクションに起ちあがることにした。

まずレイシストの「デモ」が来る前に、新大久保職安通り沿いの韓国料理店や食材店を「20分後に日の丸掲げて"外国人は出て行け"と韓国料理屋の前で叫ぶ民族差別の"デモ"がここを通ります。私たちはそれに反対しています。暴力行為も示唆しているので気をつけてください」とビラを渡しながら訪問。
お店の人たちはキョトンとしながらも、「あーご苦労様です」という反応だった。

しかし、突然店の前で「日本から出て行けぇぇぇ」とやられるよりは、心理的ショックが少しでも和らぐかもしれないので、チラシを渡して話が出来たことに意味がないということはないだろう。また、新大久保界隈の在日コリアンのコミュニティで「排外暴力デモ」が話題になったときに、「レイシストに反対している人々も来た」ということも伝わるだろう。ささやかだが、やはりこういうことは重要だと思う。

そして、70人ほどのレイシストが職安通りに到着。カウンター側は超緊急の行動であるにもかかわらず15人が結集。歩道から4月の蕨市での「排外デモ」カウンターでも使った『生きることは犯罪ではない』横断幕とプラカードを掲げて「レイシスト帰れ!」「日の丸が似合うぞレイシスト!」「差別ヤメロ!」「暴力ヤメロ!」「韓国料理を食えないなんてカワイソウだな」「納豆キムチは美味いぞ!」etcと叫んで「排外デモ」を追走。

100mほど行ったところで、レイシストのデモの後ろのバスに乗っていた機動隊の部隊がなんと全員降りてきて、こちらを取り囲む。「おいおい、コッチを取り囲んで今アイツラが暴れたら誰が止めるんだよ?」「警察がレイシストの暴力を止めないからやってんだろ!」と抗議したが、完全に包囲されて足止めされる格好になってしまった。逆の場合は、いつも右翼のデモ妨害はやらせ放題の警察は、相も変わらないレイシスト集団との癒着ぶりを示した。

後日、レイシストたちによると、この26日の「排外デモ」に対するカウンター行動が「爆竹を投げた」などと、私たちには思いもよらなかったことを主張している。大体、爆竹投げようにもカウンター側は「デモ」の反対車線から声を上げていたし、最終的には全員が機動隊に包囲された。したがって、物理的に無理だし、機動隊や私服公安刑事の前で投げていたら確実に逮捕されている。

そもそも、いつ・どこの地点で爆竹を投げられたのか一切明らかにされていないので、デマゴギーを駆使するレイシストのことだから、仲間内で危機感をあおるために「自作自演」でもやらかしたのか、と思っていた。しかし、どちらかと言うと右派でカウンター側を絶対に支持しないけど、「在特会」などのレイシストを嫌っているブロガーが、この「デモ」をウォッチングしていて、自分のBlogでこの件について書いていた。

BLOG【miracleさんは+BerryGarden】
歳末馬鹿(ママ)パレード
http://miraclemiracle.net/2009/12/post-260.html

『デモ終了後黒田(注-「日護会」の中心人物)が(略)「火薬の匂いがしましたが、爆竹でしょうかね、投げ込まれたみたいですが」とも言ってたけど、そんな事実は絶対になかったから。飛ばすのもいいかげんにしろよと。』

民族差別・外国人排斥の主張とともに「自分たちは集団ストーカー・電磁波攻撃・ヘリコプターを使った追跡などの被害にさらされている」というとても事実とは思えない思い込みで特定宗教団体への攻撃を主な活動としている「日護会」では、「火薬か何かの臭いがした」⇒「爆竹を投げられたに違いない」ということになるらしい。あるいは他の参加者も「気付かなかったけどボスが言うのだから爆竹を投げられたに違いない」と皆で信じ込んでいるようだ。思い込みによるフレームアップで他者を攻撃したり、「犯罪者」呼ばわりするのはやめてもらいたいものだ。

しかしながら、彼らがレイシストの主張を掲げていることに変わりはない。彼らはコリアンタウンで「朝鮮人は嫌われて当たり前」などというプラカードを掲げて「日本から出て行け」と絶叫するという、新大久保の地で日々生活している人々を突如侮辱し、人間の心臓を抉り取ることそのものを目的とした差別という名の暴力をふるったのだ。 私たちは、この暴力を絶対に忘れないし、絶対に許すわけにはいかない。