「暗黒裁判」は許されない!【「2.9竪川弾圧」東京高裁への抗議声明・賛同・11/1提出行動参加の呼びかけ】

弾圧から1年8ヵ月、最後の闘いです。ぜひお願いします!!

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「暗黒裁判」は許されない!
【「2.9竪川弾圧」東京高裁への抗議声明・賛同・11/1提出行動参加の呼びかけ】

★次回裁判(予定は判決)に集合を!
11月19日(火)15時〜東京高裁429号法廷(14時半から傍聴券配布予定)

★以下の抗議声明への個人・団体賛同を募集します。10月30日(水)までにお名前と肩書きをsolfeb9@gmail.com にお送りください。高裁に提出し、ブログ上でも公表します。
★11月1日(金)12時〜東京高裁前に集合してアピール行動を行い、様々なグループが発言します。そして13時から東京高裁へ抗議声明の提出行動を行います。ぜひ大集合をお願いします!
★記者会見「2020東京オリンピックの影で進む排除と人権侵害」も予定しています。日時など詳細は決まり次第お伝えします。

【2.9竪川弾圧救援会・声明】
“殺人行政”に抗議することは許されないのか!?
―東京高裁の審理打切りに抗議し、審理再開と無罪判決を求める声明ー

<1 竪川弾圧の経緯>

(1)殺人的行政代執行
2012.2.8 江東区役所は行政代執行の名の下、江東区竪川河川敷公園に住まうAさんの小屋を粉々に破壊しました。小屋は唯一の生活の拠り所であり、Aさんの重要な財産です。衝撃を受け、体調を崩してその場に倒れ込んだAさんを付き添いも許さず救急車に押し込んで病院に連行した江東区。本人の望まない生活保護受給を強要し、拒んで病院を出たAさんを追いかける職員は誰もいませんでした。その後、路上でうずくまるAさんを仲間が発見し、保護しました。

Aさんの持ちうる全てを破壊し尽くし、望まぬ“保護”を押し付け、それを受け入れないと放置した江東区。真冬の路上に放置されたAさんは命を落とす危険すらありました。

竪川河川敷公園に住まう野宿生活者と支援者は、何年にもわたり、江東区と交渉してきました。また、周辺住民の方々と良好な関係を築いてきました。それにもかかわらず、江東区は突然、団体交渉の予定を一方的にキャンセルし、Aさんの命を危険に晒す殺人的な行政代執行を強行したのです。

行政の思い通りにしなければ、仲間と支え合って暮らすささやかな生活が根こそぎ奪われても仕方ないのでしょうか。命を奪われても仕方ないのでしょうか。江東区の所業は、人を人とも思わぬ殺人的行為であり、断じて許すことはできません。

翌日2.9、園さんを含む支援者が江東区役所に向かいました。なぜ団体交渉を一方的にキャンセルしたのか、次はいつ交渉するのか、殺人的行政代執行について江東区はどう考えているのか…これらを責任者に問い質し、抗議するためです。

(2)区役所での弾圧
江東区の対応は酷いものでした。

責任者は出てこず、庁舎にいないの一点張り。代わりに応えられる人間もいない。とにかくその場をやり過ごす、抗議する人々を追い払う、という態度に終始しました。

ついには、突如退去命令を発して、園さんを含む抗議者を数十人の警備員で取り囲み、両手両足を掴んで宙吊り状態にして区役所の外へ強制排除したのです。

竪川河川敷公園で行われた強制排除が、江東区役所敷地内で再び行われたのです。

外で抗議を続けた園さんは、ガラス壁を蹴ったところ意図せずに割れてしまい、「器物損壊罪」で逮捕されました。それを弁償した所(通常「器物損壊罪」は弁償をもって終わる)、今度は検察に「威力業務妨害罪」に切り替えられて起訴されました。

◆行政代執行のYouTube動画http://m.youtube.com/watch?v=mcCDperoGUg&desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3DmcCDperoGUg
◆野宿者排除の経緯(山谷ブログ)http://san-ya.at.webry.info/


<2 竪川弾圧の本質>

東京地裁の一審判決では、園さんに懲役1年執行猶予3年の刑が言い渡されています。

殺人的な行政に抗議することは、許されないのでしょうか。江東区による公僕にあるまじき極めて不誠実な対応、強行な住居の破壊・物品の廃棄、命を危険に晒す放置行為は、許されていいのでしょうか。

竪川弾圧の本質は、殺人行政の正当化と抗議一般の犯罪化なのです。

これを許せば、すべての抗議が威力業務妨害罪になってしまいます。 官邸前でも、東電前でも、経産省前でも、至極当然の抗議が封殺されてしまいます。

この弾圧は、人を尊重しない、言うことを聞かなければ命を奪っても構わないという、この国の政府の在り方そのものです。これは、園さんだけでも竪川河川敷公園に住まう野宿生活者とその支援者だけでもなく、人命軽視を許さない抗議者全体への弾圧なのです。

これに司法のお墨付きを与えたのが東京地裁・大野勝則裁判長の一審判決です。江東区の暴力を全て不問にし、検察主張を丸のみした「懲役1年、執行猶予3年」の有罪判決は絶対に許されません。


<3 東京高裁は審理を再開せよ!>

2013.10.3東京高裁での審理がありましたが、八木正一裁判長は園さんが提出した趣意書を読ませて欲しいと求めただけで園さんを強制退廷にしました。弁護人が代わりに趣意書を読むと、今度は竪川野宿者問題や各地の弾圧を述べた部分を「無関係だ」と読ませませんでした。(http://solfeb9.wordpress.com/2013/07/17/の「3」の部分)
そして弁護人からの証人と証拠の請求をすべて却下し、次回11.19は判決を言い渡すと言い放ちました。

竪川現地で暮らす当事者の方が初めて証言に立ち、江東区の暴力の体験談をしてもらう予定でした。証拠で出そうとしていたのは、江東区役所が代執行前日の2月7日から9日まで区長宅にSPを付けたり役所の警備を強化する事を「あらかじめ」決めていた内部の計画表です。「園さんたちが来たから通常業務を中断させられた」という「威力業務妨害」の根拠を根底から崩すものです。しかし裁判長は一蹴しました。

弁護団が一審判決の違法性を指摘し、多数の証拠請求をしたにもかかわらず、裁判長は証拠調べをしないと決定したことは、事実上、一審の有罪判決を高裁も維持するということです。
江東区による殺人行政を正当化するということです。

また東京高裁職員は裁判前から園さんに「着ているTシャツを脱がなければ庁舎に入れない」と入口を封鎖し、庁舎内でも執拗に付きまといました。法廷から退廷させられた園さんを人目につかない裏口から裁判所外へ叩き出し、立ち入り禁止にしました。その際何と警察官も法廷に突入しようとした事が確認されました。これらの暴力は全て東京高裁の事務局長命令、組織決定で行われています。これでは無罪判決など最初から出る訳がありません。裁判所は公開原則や公平性を自ら殺したのです。私たちは根拠とされる「庁舎管理規則」の開示を求めています。
10/3裁判の詳細:http://solfeb9.wordpress.com/2013/10/04/
http://blog.goo.ne.jp/kansai-dan/e/0f6c7a03859da9ab47d7c73c04d9a18f
高裁前行動と報告集会の映像http://www.youtube.com/watch?v=GydhqrBMcnE

私たちは、東京高裁の強権的な訴訟指揮と組織暴力に強く抗議し、以下を要求します。

東京高等裁判所長官 山粼敏充殿
東京高等裁判所刑事5部 八木正一殿
                          
1.「2.9竪川弾圧裁判」の次回11/19を判決にせず、審理を再開し、証拠・証人・被告人陳述を
全て採用すること。
2.無罪判決を出すこと。
3.着用Tシャツなどを理由にした立ち入り禁止、法廷や庁舎からの強制排除、警察権力の導入を全てやめること。

2013年10月17日
2.9竪川弾圧救援会

★抗議先
東京高等裁判所刑事第5部 八木正一裁判長
東京都千代田区霞ヶ関1-1-4 電話番号:03-3581-5411 FAX番号:03-3503-3997