朝鮮半島情勢、日本のすべての右傾化・軍事化を批判するために

今日は武器輸出三原則の緩和撤廃、PKO五原則の見直し、集団的自衛権行使、自衛隊海外派兵恒久法、非核三原則の将来的な見直し、沖縄&南西諸島の自衛隊強化という史上最悪の「新防衛大綱」に反対する「国会裏」集会!(本当は国会正面でやるべきだ)。11月30日18時です、ぜひ一緒に参加しましょう!
http://www.labornetjp.org/EventItem/1290590498279staff01

朝鮮半島情勢、日本のすべての右傾化・軍事化を批判するために、とても参考になるブログです。
金光翔さん「2010年秋の情勢について(1)軍事的「平和国家」日本の成立」(上)http://watashinim.exblog.jp/12384906/
(下)http://watashinim.exblog.jp/12385148/
片山貴男のブログ「今回の米韓合同軍事演習に日本も参加している。」http://katayamatakao.blog100.fc2.com/
それを翻訳した「media debugger」:http://mdebugger.blog88.fc2.com/blog-entry-121.html
毛利正道のブログ「8月から計画されていた、黄海での原子力空母主力米韓合同軍事演習」http://mouri-m.mo-blog.jp/blog/2010/11/post_be8f.html
色んな角度から書かれた「初老のトクさん」http://ameblo.jp/khbong/entry-10718191665.html#main

【転載】米韓合同演習を中止せよ(韓国社会・市民団体共同声明)

日韓ネット@渡辺です。  複数のML及びBCCで送ります(転送・転載歓迎)

延坪島をめぐる南北の砲撃戦を受けて、今日(28日)から横須賀を母港とする原子力空母ジョージ・ワシントンを含む米韓合同軍事演習が黄海で開始されました。
これに対して、韓国の社会・市民団体は連名で下記の声明を出しています。
朝鮮政府も民間人の被害を出したことについては遺憾の表明をしていますが、そもそも北側の中止要求を無視して、韓国側が朝鮮領土とわずか数キロの延坪周辺をふくむかつてのチームスピリットに替わる大規模な軍事演習=「護国」演習を
行ってきたことが背景にあります(「護国」演習の実態については下にインターネットニュース「民衆の声」の報道も掲載します)
日本政府は、何の関係もない朝鮮学校にたいして無償化適用プロセスの停止を打ち出しました。本当にとんでもないことです。菅首相が「併合100年」の反省に本当に立つなら、差別・排外主義攻撃からこれらの子どもたちを守り、ただでさえ
遅れた無償化措置を詫び即刻実施すべきではないでしょうか。
*いずれも翻訳・日韓ネット

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航空母艦を動員した西海での韓米合同軍事演習を直ちに中止せよ!

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私たちはこの23日、西海の延坪島で発生した事件で犠牲になった方々の冥福を祈り、遺族にも深い慰労の意を表する。また全ての負傷者の方々が一日も早く快癒されることを願う。
これまで各界各層の人たちは、イ・ミョンバク(李明博)政府の対北敵対政策と拡大し続ける韓米合同戦争演習に対し、朝鮮半島での戦争を呼び込むものとして憂慮を表明してきた。しかし、韓米当局はその忠告を無視し続けてきた。その結
果、事実上の局地戦が西海の延坪島で発生し、全ての国民が大きな衝撃を受けた。
現時点で何よりも切実なのは、南北間で一触即発の軍事衝突の危機を解決することだ。南北の当局はこれ以上事態が悪化する行動は直ちに中止し、即刻対話にのぞむべきだ。
延坪島事態は報復により、再び取り返しのつかない惨禍となる災いの火種となっては決してならない。軍事衝突がすでに予告されている状況で、強硬な対決政策だけを持ち出すのは、私たちが現在直面する朝鮮半島の軍事的危機を解決する方
法にはならない。
韓米両国は現在の軍事的衝突の危険を緩和させ、戦いの拡大を防ぐ方向に節制し、また節制すべきだ。韓米両国が延坪島事態に対する対応として航空母艦ジョージワシントンを動員した韓米合同軍事演習を西海上で進めるとしたのは、西海上
での軍事的危険をさらに一層高める危険極まりない動きであることから、即刻中止を要求する。
 韓米両国は今回の訓練に、航空母艦ジョージ・ワシントン号や9,600トン級の巡洋艦カウペンス艦、9,750トン級の駆逐艦シャイロ、ステダム、フィッツジェラルドなどが参加し、韓国軍も4,500トン級の韓国型駆逐艦2隻と哨戒艦護衛艦、軍需支援艦、対潜航空機などが参加するとしている。
 在韓米軍は韓米合同軍事演習が抑止力の強化と域内の安定を増進するための訓練だとしているが、実際は軍事的衝突の危機をあおるのみだ。
特に航空母艦が参加する西海上の演習は、もうひとつの軍事的衝突の口実を提供する憂慮が高い。訓練の強度を高めるという意図が万が一にも西海の境界線上で軍事衝突になりそうな軍事行動が発生した場合、西海の状況が今よりさらに危険
な方向に展開するというのは目に見えている。
現在韓米当局は「韓米連合危機管理チーム」を稼働させ、危機的状況を高めている。今は「連合危機管理チーム」が「ウォッチコン」を格上げしたが、「デフコン」をレベル3に格上げすることも検討しているという。
 これは即ち、戦時作戦統帥権が(韓国の)合同参謀本部から韓米連合司令部に移管する状況が発生するということであり、このような状況はすでに朝鮮半島の問題が国内の状況に留まらず米国が直接介入する状況に転換するということを意味するものだ。
私たち国民は、朝鮮半島問題に米国が介入することを望んでいない。何よりも軍事的危機が悪化する方向への介入は断固反対する。
私たちは今回の延坪島事態が拡大の火種でなく、南北関係改善の切実さを正す契機になることを願い、次のように要求する。
韓米当局は、航空母艦が参加する西海上での韓米合同軍事演習の計画を直ちに撤回せよ!
韓米当局は、軍事的対応措置を中断し、西海上での軍事的衝突の危険を除去するための平和的対策をとれ!

2010年11月26日境界を越えて、タ・ハムケ(All together)、反戦平和連帯(準)、四月革命会、社会進歩連帯、全国民主労働組合総連盟、平和と統一を開く人々、2005年派兵撤回ハンスト同志会、韓国進歩連帯(キリスト教社会宣教連帯会
議、南北共同宣言実践連帯、労働人権会館、農民薬局、 民家協良心囚後援会、民族民主烈士犠牲者追悼(記念)団体連帯会議、民族問題研究所、民族自主統一中央協議会、民族和合運動連合、民主労働者全国会議、民主化実践家族運動協議会
、仏教平和連帯、わが民族連邦制統一推進会議、全国農民会総連盟、全国民族民主遺家族協議会、全国民主化運動遺家族協議会(社)、全国貧民連合、全国女性農民会総連合、全国女性連帯、祖国統一汎民族連合南側本部、平和在郷軍人会、
統一広場、韓国青年連帯、21世紀韓国大学生連合、6.15青年学生連帯)

★☆★参考資料2010/11/24 10:12 聯合ニュースより★☆★<デフコンではなく'チンドッケ'を発令した理由は>(総合)

北朝鮮が23日午後、朝鮮戦争後初めて韓国領土に砲撃をしたにもかかわらず、対
北防御準備体制であるデフコン(Defence Readiness Condition)を格上げせず、局
地警戒態勢である「チンドッケ1」を発令したのは適切だったのか、といいう論
議がある。

その中心は、北が戦時状況のような武力挑発をしたのにもかかわらず、主に対ス
パイ作戦に適用されるチンドッケ1を発令した、ということだ。

軍関係者はこれについて「デフコンを格上げするには、最高の軍の統帥権者であ
る韓米両国首脳の合意が必要だ」としながら、「米国では未明であり、特定島し
ょ部だったため、まずはチンドッケ1を発令したと述べた。

 この関係者は「陸上の軍事分界線(MDL)地域で砲撃があれば、連鎖的な問題と
なるので直ちにデフコン格上げに入っただろう」と述べている。

敵の挑発による「防御準備体制」として5段階に設定されているデフコンは、通常
警戒強化状態である「4段階」を維持している。

 レベル3は、北が全面戦争を起こす兆しが見えた時発令され、全軍の休暇と外出
が禁止される。この段階から作戦権は連合司令部に移行する。

 レベル2になると、弾薬が個人に支給され、部隊の編成人員が100%補充される

 レベル1では、動員令が宣布され、戦時に突入となる。

まだ、デフコンが公式に格上げされたことはないが、1999年6月に西海交戦当時レ
ベル4からレベル3に準ずる防御準備体制強化の指示があった。

国防省関係者は「今もレベル3に準ずる防御準備体制を維持している」と伝えてい
る。

また、韓米が北朝鮮延坪島挑発に対応して「連合危機管理」を宣布し、「デフ
コン」をレベル3に一段階格上げした問題についても、協議される方向だ。
 (以下略)

PS: 余談ですが、チンドッケとは「珍島の犬」という意味です。日本でいえば、
「秋田


犬1」という作戦名です。チンド犬は、大変勇猛だとされているからでしょう。

                                                                                          • <<<ウォッチコン>>>

北朝鮮の軍事活動を追跡する情報の監視態勢を指す軍事用語。

ウオッチコンディション(Watch Condition)の略。情報監視態勢の分析結果に応
じて、デフコンが発令される。

デフコンと同様に、5段階に区分され、ステップの数字が低くなるほど偵察機
ど諜報収集の手段が補強され、情報を分析する要員も増える。1981年から運用さ
れており、韓米連合司令官が独自に発令できる。ウォチコン5は、状況の警報に何
の問題もない日常的な状態である。

ウォチコン4は、日常的な生活をしているが、潜在的な脅威が存在し、継続的な
監視が必要とされている状態である。停戦状態の韓国では、通常ウォチコン4の状
態を維持する。

ウォチコン3は、国家安全保障に対する脅威が増大している状態で発令され、情
報要員の勤務が強化、敵の微細な動きや活動をより一層慎重に監視することにな
る。韓米連合司令部は、北朝鮮が南北対話の中断を宣言し、韓米合同軍事演習チ
ームスピリットの実施に伴う準戦時状態を宣言すると、1992年10月から1996年4月
までウォチコン3を発令した経緯がある。

ウォチコン2は、国益に明らかな脅威がもたらされる兆候が見られたときに発令
される。この手順では、偵察衛星の写真偵察や偵察機の操作、電子信号による情
報収集など、さまざまな監視と分析の活動が強化される。1982年2月、北朝鮮全域
で、空軍の訓練が実施され、爆撃機まで出撃する事態が発生したので、発令され
た。また、1996年に北朝鮮軍の板門店共同警備区域内の武力示威時と1999年の西
海で韓国と北朝鮮の艦艇が交戦を繰り広げた延坪海戦時にも発令された。敵の挑
発が明らかであるときに下されるウォチコン1は、停戦後、まだ一度も発令された
ことがない。

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●「護国」演習とは「2010護国訓練」、西海岸の上陸訓練、砲撃訓練も


韓国の合同参謀本部は23日午後2時34分頃、北朝鮮ヨンピョン島付近に数十発の
海岸砲を発射し、このうち数発が民間人の住んでいるヨンピョン島に着弾したと
発表した。 この日、ヨンピョン島海域や全国では「2010護国訓練」が実施され
ており、北はこの日の午前、「護国訓練」を非難する通知文を送っていた。大統
領官邸では、この日の砲撃がこの通知と関連しているかを確認中だとしている。


 北の反発したこの「2010護国訓練」とは、22日から8泊9日の日程で現在実施さ
れている。この訓練は毎年10月から11月初めに行われる合同訓練で、今回はソウ
ルのG20首脳会談開催で20日程度遅らせたものだ。 「護国訓練」は、地上と空中
海上全域で実施され、今回は陸海空軍と海兵隊との合同部隊が参加し、全国的
に行われている。


 訓練期間で陸軍は戦闘指揮訓練(BCTP)を兼ねた野外機動訓練と重要施設の防
護訓練を行い、海軍は海上防御訓練と港湾防護訓練、空軍は防空訓練と地上、海
上隣接支援訓練を実施する。合同参謀本部では今回の訓練について、「今年は京
畿道ヨジュと利川、南漢江一帯で、陸軍の軍団級双方訓練と、西海での艦隊機動
訓練を行う計画」としており、「韓米空軍の連合編隊軍訓練と、西海岸での合同
上陸訓練も行う」としていた。 この訓練には韓国軍7万人以上と戦車軌道車両600
基以上、戦闘ヘリ90機以上、艦艇50隻以上、航空機500機以上が参加し、米軍も上
陸訓練時に、米海兵隊31MEU(上陸機動部隊)が、空軍訓練には米第7空軍が参加
する予定だったが、これは参加できなくなったという。 そもそもこの「護国訓
練」は、1996年チームスピリット訓練に代わり、軍団級の機動訓練として行われ
、2008年からは陸海空軍の相互で合同戦力の支援と合同性の増進をメインに行わ
れてきた。北の海岸砲射撃が行われた時、韓国軍はこの訓練の一環として、砲弾
発射訓練を実施していたことが明らかになっている。


 北はこの日の午前、この砲撃に対し、北を狙った訓練だとして座視しないとし
ていた。合同参謀本部関係者は「北が午前、わが軍の護国訓練に北側の領海内に
砲撃を加えれた座視しないという内容の電送通知文を送ってきていた」としなが
ら、「わが軍も午後、北のヨンピョン島砲撃に関し、将官級会談の南側代表であ
るリュ・ジェスン少将(国防省政策企画官)の名義で、砲撃中止を求める文書を
送った」と述べている。


【韓国の「進歩言論:民衆の声」から】