タイホを許すな。「外国人追い出しデモ反対行動」救援会スタート【転

4月14日に1号限りで復刊した『朝日ジャーナル』の座談会“「生存を無条件に肯定」し社会を変えるしかない”です。良ければ見てやってくだせー。
http://publications.asahi.com/journal/
http://book.asahi.com/news/TKY200904110071.html

そして。僕も行っていました。今、大きな懸命の救援活動がはじまっています。どうぞ支援カンパなどのご協力をよろしくお願いします!

救援会ブログ:http://d.hatena.ne.jp/oidashino/

当日の映像:http://www.youtube.com/user/nandeyanenmou
当日の写真:http://www.mkimpo.com/diary/2009/warabi_09-04-11.html
当日のレポート:http://mkimpo.blog.shinobi.jp/Entry/735/
日刊ベリタ」記事:http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200904120944090
13日、カルデロン夫妻と娘さんの別れ:http://d.hatena.ne.jp/amm/20090413

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「外国人追い出しデモ反対行動」救援会声明

「排外主義扇動を終らせることを求めて逮捕された二人を救援しよう」

4月11日、外国人「追い出しデモ」に抗議した二人の男性が埼玉県警蕨署に逮捕される事件が起きました。ひとりは「追い出しデモ」の主催者が掲げていた紙製の横断幕を「盗んだ」容疑で、もうひとりはそのおよそ3時間後、公務執行妨害容疑での逮捕でした。彼らの友人として、私たちは両名の救援を呼びかけるとともに、彼らの行動の意義と逮捕の不当性を訴え、埼玉県警に即時釈放を求めます。

この日、外国人「追い出しデモ」を主催したのは、「在日特権を許さない市民の会」という右翼団体でした。彼らはこれまであちらこちらで「外国人=犯罪者」という扇動を続けてきた団体です。彼らはあたり前に地域と関係を作り暮らしている外国籍の人々を「犯罪者」扱いして、国外への追放を求める活動を続けています。そのあげく彼らは個人攻撃を開始し、長期に地域に滞在する一家を「追い出せ」とまで言いだしたのです。

このことをネットなどで知り、当日「在特会」のデモに抗議しようと蕨市外から駅前に40名ほどの個人が集まりました。それぞれの思いは異なるにしても、共通していたのは彼らの煽る排外主義への危機感と、弱い立場にある人を標的にして攻撃する彼らの卑劣さへの怒りでした。

あろうことかこの日のデモコースには、長期滞在の外国人ご一家のお子さんが通っていた小学校と、現在も通っている中学校が含まれていました。そこで彼らが「一家を追放せよ」と叫ぶことは、その一家に対してだけでなく、長期滞在するすべての外国人に対する暴力です。「特権を許さない」と彼らは言います。しかし、彼らが攻撃の標的としたのは、もっともこの社会の特権からは遠い外国人の、しかも子どもです。彼らの言う「国民大行進」は、そのような卑劣かつ卑怯なデモだったのです。

午後1時から「在特会」は「一家の追放」を叫ぶ集会を駅近くの公園で開始しました。その集会の終わりごろになって、公園の入口に彼らが作成した紙製の横断幕が運ばれてきたのです。そこに書かれていたのは「不法入国は犯罪だ。『かわいそう』のペテンにだまされるな」という文字でした。蕨に住む家族を明らかに標的としたこの言葉は言葉の名に値するものではありません。これは地域に住む超過滞在の外国人を攻撃する暴力なのです。「追い出しデモ」への抗議に参加していた彼が行ったのはこの暴力への抵抗でした。警察は当初、彼に「任意同行」を求め、彼もそれに応じました。ところが「在特会」はあろうことか「窃盗」事件として被害届を出し、そのため彼は「窃盗犯」として逮捕されいまなお蕨署に留置されています。

その後、抗議活動に参加した人々の多くは蕨署に集まり、正規の手続きに則って逮捕された人への面会を求めました。ところが蕨警察署はバリケードを築き警察官を配置し、根拠も無く面会を拒みました。それどころか弁護士が身分を提示して面会を求めても1時間以上にわたって面会を拒否し続けたのです。そして突如そこに蕨警察署に先導された右翼が登場しました。彼らは抗議活動に参加した人々に罵声を浴びせかけ、その際に生じた混乱の中で一名が公務執行妨害容疑で逮捕されたのです。

今回の行動については、参加者の間に充分な意思統一がはかれず、抗議行動を呼びかけた側の不手際も多々あったようです。抗議行動を呼びかけた側はその点を十分認識しなければならないと私たちも考えます。しかし、抗議行動が企図した「在特会」への抗議そのものは正当なものだと私たちは考えます。彼らの行ったデモは多くの外国籍で暮らす不安定な法的地位の人々を恐怖にさらす重大な犯罪です。裁かれるべきは彼らです。

一方で、「在特会」が「犯罪者」と叫び排除を求めているのは、この社会で生き、働き、人々と友情関係を結ぶ人々です。ビザがないことはだれを傷つけているわけでも誰を侵害しているわけでもないのです。

生きることは犯罪ではありません。私たちは排外主義扇動を終らせることを求めて逮捕された二人をただちに釈放することを要求します。

2009年4月12日

「外国人追い出しデモ反対行動」救援会

連絡先:oidashihantai@gmail.com
ブログ:http://d.hatena.ne.jp/oidashino/

★カンパの御願い★
2名をいちはやく釈放させるために両名の友人が中心となってボランティアで活動しています。差し入れ、面会、弁護士の手配などにお金が必要です。まことに心苦しい限りですが、救援会にカンパを寄せて下さい。よろしくお願いします。

銀行振込 みずほ銀行 早稲田支店 店番068 普 2223022
タノ シンイチ

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以下は、反対行動で配られたチラシの内容です。

「生きることは犯罪じゃない」inわらび行動
外国人排除デモに反対する会
連絡先:no.one.illegal(at)gmail.com

■わたしたちは「不法滞在者を日本から叩き出そう」という今日の蕨でのデモに反対しています。

4月11日土曜日、ここ蕨市でわたしたちと共に暮らす外国人を追い出そうという暴力的なデモが行われます。この「追い出しデモ」の主催者たちは、この地域に住む外国人を「犯罪者」扱いして彼ら彼女らの生活を脅かそうとしています。特に最近メディアで報道されてきた日本での滞在地位を求めるフィリピン人カルデロン親子を標的に、「不法入国・不法残留外国人」を追い出せというキャンペーンを行い、一家を個人攻撃しています。信じられないことに「追い出しデモ」は、カルデロン一家の子どもが通っていた小学校、そして現在通っている中学校の前をわざわざ行進ルートに入れているのです。

■地域に根ざして暮らしていることが「犯罪」なのでしょうか?

「追い出せデモ」の主催者は、警察統計を根拠に外国人による犯罪の増加を強調していますが、外国人による刑法犯検挙者は総検挙者数の2%前後で、過去15年ほど、ほとんど変化はありません。「犯罪増加」とされる中身は、出入国管理法(入管法)の違反が大半を占め、凶悪犯とされる犯罪(殺人、強盗、放火、強かん)は、日本人でも来日外国人でも、一般刑法犯の1%を占めるにすぎません。外国人だから多いという統計上の証拠はありません。
不法入国・不法残留はたしかに入管法に違反しますが、そもそもなぜ日本に来ること、日本に滞在することが「犯罪」となってしまうのでしょうか。「不法滞在者」の多くは、すでに10年以上日本に暮らし、日本社会におけるいわゆる3K(きつい、汚い、危険)労働に従事し、労働と納税によって日本社会を支えてきました。政府はこうした労働者を必要としながら、日本がいざ不景気になると簡単に国外に追い出すことができるように、使い捨てができるように、正規の滞在地位を与えず非正規に滞在せざるをえない状況を作り出してきたのです。

■使い捨て・追い出しの社会ではなく、共に生きることのできる社会を!

法的な滞在地位を持たずに日本に暮らしていることをもってして「犯罪者」扱いすることは、わたしたちの生きている社会の現実とかけ離れています。入管法に違反していたとしても、外国人たちもこの地域で暮らし、働き、さまざまなつながりを築いているという状況がすでにあるのです。
この現実−わたしたちの社会がすでに、まだわずかではあれ、多様な文化や価値観に開かれていること−を否定して、ひとびとのつながりを切り裂いてしまうのが今日の「追い出せデモ」にほかなりません。国籍によって差別を生み出すのではなく、様々なひとびとと共に助け合って生きていく社会こそが、わたしたちの未来をつくっていきます。卑劣な「追い出しデモ」を許さない!一緒に怒りの声を上げましょう。


No One is Illegal: Warabi Action
People against Xenophobic Demonstration
Contact: no.one.illegal(at)gmail.com

We strongly condemn the demonstration of ‘kick out illegal immigrants from Japan’, happening here in Warabi today as an unacceptable racist stance.

Shame on the Japanese racist! They target the Calderon family to be deported and are marching through the junior high school where a daughter of the Calderon attends.

No one is illegal: even you do not have a proper visa, people cannot be ‘illegal’ just to live and work in this community

It is the reality that immigrants, asylum seekers, refugees, and Japanese, we are living together in this community.

We question the Japanese immigration policy which does not accept the fact that immigrants’ contribution through work and paying tax.

We say no to the Japanese immigration policy which pushes immigrants to be ‘disposable, deportable’.

We say yes to the Japanese society in which we all live together in diversity, with respect and mutual aid no matter where you are from and who you are.