【転送転載歓迎】お知らせ2つ。海南知子さんの映画「Beautiful Islands」、前田朗さんの本「ヘイト・クライム ――憎悪犯罪が日本を壊す」


お知らせ二つ。まずは僕が2002年に最初に運動に関わり始めた時にすごい世話になった海南友子さんの、最新映画です!
海南さんサイト:http://kanatomoko.jp/index.html
二つ目は、「京品ホテル」のような自主営業状態に入った「三一書房労働組合」から出て、知り合いが編集した、まさに旬な本の紹介です! 三一労組はhttp://union31.blog15.fc2.com/
本はhttp://www.amazon.co.jp/%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0-%E6%86%8E%E6%82%AA%E7%8A%AF%E7%BD%AA%E3%81%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%92%E5%A3%8A%E3%81%99-%E5%89%8D%E7%94%B0-%E6%9C%97/dp/4902773260/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1270627072&sr=8-1
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※転送歓迎 2010/04/13※
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2010年夏!全国公開決定!海南友子監督最新作!
ドキュメンタリー映画
『Beautiful Islands』News!
“その島は 世界で最初に沈むといわれている”
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*全国の劇場公開に向け、サポーター&その他関係者に最新Newsをお届けします!
*転送歓迎!1人でも多くの方に、この美しい3つの島の“今”を!

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【News!1】「Beautiful Islands」ついに完成!
【News!2】今夏 恵比寿ガーデンシネマはじめ
全国ロードショー公開決定!
【News!3】Earth Day Tokyo 2010参加します!
【News!4】ひとコマサポーター 大募集中!
【News!5】ハワイ国際映画祭
スプリングショーケースに正式出品!
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【News!1】「Beautiful Islands」ついに完成!

海南友子監督、最新作!ドキュメンタリー映画『ビューティフルアイランズ』。4年がかりで制作しておりました本作品がやっと完成しました!

昨年10月のプサン国際映画祭でワールドプレミア上映を行い、東京国際映画祭では、海南監督と、南カメラマン、向山APがグリーンカーペット(レッドカーペットのエコ版)を歩きました。それからはや6カ月。今夏、全国の劇場で公開&アメリカ・韓国での公開も決定しました!

!公式サイトwww.beautiful-i.tv のOPENは4月中旬の予定です!もうしばらくお待ちください。

作品概要〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
舞台は、南太平洋のツバル、イタリアのベニス、アラスカのシシマレフ島。気候も文化も異なる島で生きる人々の普通の“暮らし”に焦点を当て3年がかりで撮影。絆を育む祭りや、長年受け継がれる伝統工芸、水辺の暮らし。そのすべてが気候変動で失われゆくものです。監督は「気候変動で私たちが一体何を失うのか?を“感じる”作品を作りたい」と、ナレーションやBGMを排して、波や風の音、島の人々の美しい歌声や子供の笑顔と旅する作品に仕上げました。撮影には詩的な映像で知られる南幸男を迎え、現場で1カットずつ話し合いながら作った渾身作。エグゼクティブプロデューサーには海南の20年来の友人で恩師でもある是枝裕和が、企画に参加しています。デジタルな世界で生きる私たちの本質的な感性がよみがえる1時間50分です。
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【News!2】今夏 恵比寿ガーデンシネマはじめ
全国ロードショー公開決定!

今夏、全国ロードショー公開が決定しました。東京は恵比寿ガーデンシネマ。関西は梅田ガーデンシネマと京都シネマ。福岡はKBCシネマ。札幌はシアターキノ。愛知でも公開予定です。
詳細は4月中旬オープン予定の作品公式サイトwww.beautiful-i.tv にて、決定次第、掲載していきます! お近くの劇場で、是非、ご覧ください!

【News!3】Earth Day Tokyo 2010
(アースディ東京2010) に参加します!

日時:2010年4月17日(土)
19:00〜20:00
場所:Apple Store, Shibuya
アップルストア渋谷店1階フロア)
内容:監督・海南友子NPO法人ツバルオーバビュー代表・遠藤秀一氏とのトークショー太平洋に浮かぶ島国・ツバルに住む人の笑顔に出会い、彼らの歌声に耳を傾け、彼らの暮らしの“今”を見つめる1時間!公開前の貴重な映像の一部を特別上映!

参考:Earth Day Tokyo 2010公式サイト
http://www.earthday-tokyo.org/
Apple Store, Shibuya公式サイト
http://www.apple.com/jp/retail/shibuya/

【News!4】ひとコマサポーター大募集中!

『 ビューティフルアイランズ』は、劇場公開に合わせて、フィルム化を行っています。海南友子はこれまでの作品通り、大きなスポンサーを付けずに、この作品を完成させました。現在、フィルム化の作業を行っておりますが、そのための資金が少し不足しております。是非、皆様のお力で作品のフィルム化をご支援ください。
映画は1秒に24コマからなるフィルムが連続して完成するものです。一人ひとりが手をつないで世の中の様々な課題を克服してきたように、1コマ1コマのフィルムに場面が焼きつけられ、そして初めて一つの作品として完成します。

ひとコマサポーターになってくださる皆様には、フィルムのひとコマを切り取り、記念品としてお送りします。

また、特製台本にサポーターのお名前(匿名可)を掲載させていただきます。

詳細は以下までお問い合わせください。www.kanatomoko.jp/supporter


【News!5】ハワイ国際映画祭スプリングショーケースに正式出品!

上映:2010年4月18日(日)13:30〜(現地時間)場所:Regal Dole Cannery(735 Iwilei Rd Honolulu, HI 96817)
内容:上映後には監督・海南友子と各国の環境活動家によるポストトークが行われます!
参考:ハワイ国際映画祭公式サイト
http://hiff.org/
作品ページ
http://hiff.org/program/index.php/films/detail/1830


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≪MM編集後記≫
海外担当の向井です。現在、米国公開の準備を進めているのですが、ハワイの映画祭の他、劇場以外での上映が決まりました!米国ソニーピクチャーズ社が4月に行う環境週間「Earth Week」での社内環境活動プログラム、Green Seriesに「Beautiful Islands」が選ばれました同社はこれまでにも環境問題に関する作品を毎月一本社内上映しており、今回のEarth Weekでは環境問題に関連するワークショップやレクチャーが一週間にわたり開催されます!一人でも多くの方に『ビューティフルアイランズ』を見ていただけるように日々、奮闘中の私です!
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映画祭および公開について〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2009 年 釜山国際映画祭コンペ部門正式出品・アジア映画基金AND賞受賞。
2010年夏、恵比寿ガーデンシネマをはじめ全国五大都市と韓国・アメリカでのロードショー予定!

監督・海南友子(かなともこ)〜〜〜〜〜〜〜〜〜
大学時代に是枝裕和のテレビドキュメンタリーに出演したことがきっかけで映像の世界へ。NHK報道ディレクターを経て独立。01年「マルディエム彼女の人生に起きたこと」でデビュー。04年「にが い涙の大地から」で台湾国際ドキュメンタリー映画祭正式出品・黒田清日本ジャーナリスト会議新人賞。07年劇映画シナリオ「川べりのふたり」(仮)がサンダンス国際映画祭でサンダンスNHK国際映像作家賞を受賞。

クレジット〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
監督・プロデューサー・編集:海南友子
エグゼクティブ・プロデューサー:是枝裕和
撮影:南幸
影技術・録音:河合正樹
整音:森英司
アソシエイトプロデューサー・編集:向山正利
製作:ホライズン・フィーチャーズ 海南オフィス
2009年/日本/カラー/1時間46分/
35mmおよびHD
配給:ゴーシネマ / 宣伝:アルシネテラン

お問い合わせ先〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
海南オフィス
スタッフ・富賀見 (ふかみ)・金子・向井
TEL 03-3357-5140
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そして、「京品ホテル」のような自主営業状態に入った「三一書房労働組合」から出て、知り合いが編集した、まさに旬な本の紹介です! 三一労組はhttp://union31.blog15.fc2.com/

「ヘイト・クライム」という言葉を知っていますか より。
http://53317837.at.webry.info/201004/article_11.html

また素晴らしい労働組合の活動を紹介したい。事実上の企業活動停止状況と闘っている「三一書房労働組合」が、自ら『ヘイト・クライム−憎悪犯罪が日本を壊す』という前田朗さん著の本を発行した。発売は教育実務センター事業部であり、三一書房でないところが、彼らの苦闘を著している。どれだけ三一で出版したかったことだろうか…。なお「ヘイト・クライム」とは聞き慣れない言葉かもしれないが、例の京都朝鮮学校への在特会襲撃のように、人種・民族・国民的な差異をことさらにターゲットにして行われる差別行為とその扇動を意味している。2チャンネルをはじめインターネットにも充ち満ちているこの現象は、看過できない状況にきている。しかし、非正規労働者の決起に対する異常なまでの正社員労組の嫌悪感は、これに相通じるものがあるかもしれない…

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http://www.amazon.co.jp/%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0-%E6%86%8E%E6%82%AA%E7%8A%AF%E7%BD%AA%E3%81%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%92%E5%A3%8A%E3%81%99-%E5%89%8D%E7%94%B0-%E6%9C%97/dp/4902773260/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1270627072&sr=8-1

前田 朗『ヘイト・クライム ――憎悪犯罪が日本を壊す』(発行:三一書房労働組合、発売:教育実務センター)

定価:1300円+税

はしがき    

第1章 噴き出すヘイト・クライム
――京都朝鮮学校事件から見えてきたこと             
京都朝鮮学校事件/保護者の訴え/差別と犯罪/相次ぐ差別と暴力/人種主義を生み出す社会/どこが「保守」なのか/見て見ぬふりをする政府/差別を許さない市民/水晶の夜はゴメンです/マスメディアも注目/ヘイト・クライムの被害者

第2章 朝鮮人差別はいま
――9.17以後の硬直した日本

制裁発動/誘発される差別/差別の再生産構造/人権侵害の出入国
制/課税問題/住民からの排除/ディエン報告書/人種差別撤廃委員会における日本/アイヌ先住民族在日朝鮮人/数々の勧告/差別の現象学/差別の<今、ここ>/日本人の責任

第3章 コリアン・ジェノサイドとは何か  
――よみがえる関東大震災朝鮮人虐殺

歴史的に考える/石原都知事の差別発言/ジェノサイドとは/アルメ
ニアン・ジェノサイド/レムキンの提案/ジェノサイドの定義/コリアン・ジェノサイド/軍隊による虐殺/ジェノサイドの意図/ジェノサイドの客体/人道に対する罪とは/人道に対する罪の定義/ジェノサイドは終わったか/世界史のなかで考えよう/私たちに何ができるか

第4章 人種差別との闘い
――国際人権法の歩み

国連憲章/世界人権宣言/植民地独立付与宣言/国際人権規約人種差別撤廃条約/人種差別の定義/ヘイト・クライムを非難/人種差別との闘い/モデル国内法/ダーバン会議/ダーバン宣言/差別予防措置/救済と補償/ダーバン二〇〇一・日本/国際人権法に学ぶ意味

第5章 ヘイト・クライムの刑事規制
――社会を壊さないために

ヘイト・クライムとは/ホールの研究/ヘイト・クライム統計法/
<過程>としてのヘイト・クライム/権力理論/複合的な現象/ヘイト・クライム法/人種差別撤廃委員会勧告一般的三一/人種差別の指標/差別予防戦略/被害者のアクセス/人種差別なき刑事司法を

第6章 人種差別禁止法をつくろう

初期の立法提案/国際社会からの勧告/最近の立法提案/立法提案の
特徴/ヘイト・クライムの類型/今後の検討課題

あとがき

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はしがき

インターネット上でうごめいてきた人種差別が現実世界に溢れ出してきた。

二〇〇九年、日本各地で外国人に対する差別と迫害が目立ち始めた。人種主義や人種差別は以前から起きていたが、最近は、意図的に人種差別の呼びかけがなされ、組織的なヘイト・クライム(憎悪犯罪)が継続的に行われている。

第一の特徴はインターネットである。ネット上の掲示板やメーリングリスト(ML)に人種差別が蔓延していると指摘されて久しい。国際人権機関でも、ネット上の人種差別問題に注目が向けられ、ネット上での人種差別を克服する教育普及を課題として掲げてきた。日本でも同じことが指摘されてきたが、差別が現実世界に躍り出てきた。ネット上で差別と排除の共同行動が呼びかけられ、集った「市民」が少数者に暴力的に襲いかかり始めた。

第二の特徴は、組織性、集団性である。チマ・チョゴリ事件をはじめとする朝鮮人に対する差別と犯罪は、個人が前面に出ていた。背後に組織的な思惑が見え隠れすることはあったが、実行行為は個人が単独で行っていた。ところが、最近は、組織的集団的に押しかけて脅迫や暴力を繰り返している。

*             *

人はみな平等であり、人種、民族、出身、性別その他の理由によって政治的経済的社会的に差別してはならない。−−こんなことは当たり前であって、誰もが「差別はよくない」と知っている。知っているだけではない。ほとんどの人は差別をしてはいけないと考えているし、差別しないように努力している。差別を目撃すれば憤慨する心情を持っている。

とはいえ、日本社会にさまざまな差別があるのも否定できない事実だ。人種差別もあれば、少数者や先住民族に対する差別、性差別、部落差別、障害者差別など、さまざまな差別が現にあり、差別に苦しんでいる人がいる。差別と闘っている人もいる。そのことも誰もが知っている。誰もが不当な差別を許してはならないと感じている。

けれども、差別に取り組むのは結構しんどいものだ。差別を許すなと言っても、自分の中にも同じようなメンタリティがあるのではないかと不安になってしまう。自分の中の差別に向き合うのはかなりのエネルギーが必要だ。差別するかもしれない自分に向き合って、差別を克服する作業なんて、できれば避けたい。

「私は差別しない」と思っているほうが、たぶん楽だろう。私は差別しないのだから、差別は他人の問題だ。自分と関係ないのに、差別のような重たいテーマに取り組む理由がない。単なる傍観者になろうというわけではない。いざとなれば私は差別に反対する。ただ、日頃から差別のことばかり考えてはいられない。

それに、差別はよくないが、人間社会から差別が簡単になくなるとも思えない。みんな同じだなんてありえない。差別はよくないが、区別は必要だ。みんな自分で努力して這い上がっていかなくてはならないんだし、努力が報われない平等社会なんて、却って不自然だ。だから差別、差別と言っているよりも、もっと前向きになって、努力して自分を鍛えて、区別を乗り越えていけばいいんだ――こういう風潮が社会を覆っていれば、悪質な差別がひそかに隙間に入り込むのは容易なことだろう。差別に抗するエネルギーが奪われてしまうからだ。たしかに、ほとんどの人は積極的に差別をすることはないだろう。しかし、他人の差別が自
分の問題ではない以上、理不尽な差別が行われたときに、本当にノー!と声を上げることができるだろうか。

目の前の「小さな差別」−−被害者にとって決して小さくはないが−−に目をふさぎ、声を上げない社会は、より大きな差別が起きたときに、断固としてノー!と言えるだろうか。

ヘイト・クライム(憎悪犯罪)はいつの間にか社会に浸透し、蔓延するかもしれない。人種主義や人種差別が怖いのは、気づいたときには根深く、深刻な事態になっているからだ。いざという時には手遅れになっているからだ。

ヘイト・クライムを放置しておくと、差別がどんどん激化していく。社会から信頼や連帯が失われていく。公正、正義、自由、権利、尊厳といった価値や理念も損なわれる。残るのは侮蔑、破壊、敵意、憎悪、不正の感情だけである。

憎悪犯罪は社会を壊すのだ。

*              *

本書は、二〇〇九年に噴出したヘイト・クライム現象に焦点を当てて、日本における人種主義と人種差別の問題について検討し、ヘイト・クライムをはびこらせないために、社会全体として取り組むべき課題を明らかにすることをめざしている。

ヘイト・クライムとは、あまり聞きなれない言葉だ。詳しい定義は本文に譲るとして、とりあえず、人種・民族・国民的な差異をことさらにターゲットにして行われる差別行為と、そうした差別の煽動のことを指している。

人種差別撤廃条約における定義や、人種差別撤廃委員会における議論の中で、さまざまな人種主義と人種差別の存在が明らかにされてきた。日本にも同じような差別が見られるが、二〇〇九年には、意図的、組織的に差別が行われ、従来にないヘイト・クライム現象が起きるようになってきた。被害も深刻である。

本書の構成は次のとおりである。

第1章では、京都朝鮮学校事件に典型的な朝鮮人差別や外国人に対する迫害、排外主義の諸現象を取り上げ、この現象をめぐる日本社会の反応を確認する。

第2章では、それ以前から長期間にわたって継続してきた朝鮮人差別を、日本政府による差別と、日本社会における差別に分けて、それぞれ明らかにしていく。

第3章では、ヘイト・クライムの極限とも言うべき関東大震災朝鮮人虐殺を、ジェノサイドと人道に対する罪という観点から検討し、世界史の中におけるコリアン・ジェノサイドについて考える。

第4章では、人種差別撤廃条約を中心とする国際的取組みをフォローし、さらにダーバン人種差別反対世界会議の成果文書であるダーバン宣言を一瞥して、人種差別との闘いを考える。

第5章では、ヘイト・クライムを禁止する刑事規制に焦点を当てて、英米法におけるヘイト・クライムの状況や、人種差別撤廃委員会によるガイドラインを紹介する。

第6章では、日本における人種差別禁止法についての議論を踏まえて、人種差別禁止法制定の課題を探る。

以上を通じて、ヘイト・クライムを許さない社会をいかにして形成していくのかという課題への第一歩を踏み出すことができるだろう。