【知人の転載】高校無償化から朝鮮学校を除外することへの抗議スタンディング・レポート

★★まずは、収容者友人有志一同blog:「転載・【緊急要請】被収容者ハンスト:西日本入管センターに抗議を!」http://pinkydra.exblog.jp/12296525/

★★そして本題。入管のひどさは続き、シ―・シェパードは逮捕され一斉バッシングを受け、日本人のみを対象にした「子ども手当」が成立すると同時に
朝鮮学校、無償化除外へ 文科省「教育内容の確認困難」http://www.asahi.com/politics/update/0312/TKY201003110535.html
が起きる。この流れがまさに「排外主義」ってやつなんだろう。

ヘイトスピーチに反対する会:「日本政府は「高校無償化」をネタにした在日朝鮮人への弾圧をやめろ」
http://livingtogether.blog91.fc2.com/blog-entry-35.html
・「日朝国交「正常化」と植民地支配責任」:「橋下府知事を朝鮮学校に入れるべきではない――朝鮮学校と高校「無償化」問題?」
http://kscykscy.exblog.jp/12971742/

ついに決まってしまう。ちくしょう、このかん何もできなかった・・・。疲れや他の忙しさや仕事探しに甘えていたというか…。でも来週は動きがあります。そんな中、北九州の知り合い・Mさんがずっと街で抗議のスタンディングをしていた。すごい頑張ってると思うし内容に刺激を受けたので、許可を得てミクシィ日記から転載させてもらいます。どんどんこういうことを当たり前にしていけたらいいですね〜。
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★3月2日:
明日、あいや間もなく今日だが。

小倉駅頭にてスタンディング敢行。

政府の、朝鮮学校を「除外」しての高校無償化に反対する!

実に言葉もないほどの愚行である。絶対にやらせてはならない。特定の国籍のものは差別的に扱ってよろしい、などと政府が公然と煽ることなど許せるか!

マジョリティたる日本人が、きちんと声を上げなければならない。たとえば「在特会」のごとき排外主義集団とたたかうということは、彼らと直接対峙することばかりではなく、こうした実践ででもあるはずだ。

たぶん明日もまた相変わらず駅頭のガードマンはうっとうしいことだろうが、追っ払いかたは大分分かって来たと思う。負けるものか。

午前11時より開始。明るい間はマイミクさんらとともに、プラカードを手に立ち続けよう。

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★3月3日:

無償化求め、朝鮮高校の生徒らが署名活動
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1128600&media_id=88

小倉駅頭での五時間半のスタンディングから帰還。

mixi日記を書こうと思ったらこのニュースだ。

応援するよ、とは・・・言えない。彼らが街頭に立って訴えねばならない状況を日本のマジョリティが作り出してしまっている。それを決定的に打破できていないわれわれが彼らに「頑張れ」とか「応援します」とか言えない。関心を寄せ、頑張らなければならないのはわれわれ自身なのだ。

朝から作ったプラカードを持って駅頭に立ったのが11時。「朝鮮学校「除外」は差別だ!すべての高校を無償化せよ」と書いた。掲げて間もなく、昨日呼びかけていたFさんと、マイミクのUさんが合流。昨年のガザ空爆に抗議してのスタンディングほど寒くはないが、それでも駅前のデッキの上は風が吹きぬけ、意外と冷える。指はほどなくかじかみ、プラカードを保持する以外には使えなくなった。

それと分かる反応は四名。
まず最初の若い男性は、「かっこいいと思ったので」、とあったかい飲み物を差し入れてくれた。「かっこいい」とは、街頭で主張する、という行為が、らしかった。うおおお、なんか嬉しいぞこの評価。一気に報われた気がしてしまった。

問題はその次だ。午後2時半くらいだったか。60前後と思しきオヤジ1名。いきなりおらび始めた(←ここ博多弁であります)。「おう、きさまらナンか、こら、日本人か、チョーセンか、××××!」と、もうその後はとても書き出せない、あらん限りの罵詈雑言。Fさんが帰ったあと合流したUさん第2号を含めたこちら3人を在日主体だと決めつけての暴言だ。駅頭のガードマンを見つけるといよいよボルテージを上げ、「こいつらをやめさせろ」と言い出し、そうした権限がないガードマン氏が断ると今度は彼にまでなんだかんだと食ってかかる。往来の真ん中での大声と「オヤジいまどきそこまで言うか」の差別暴言。通行人が避けて通る事態となった。

「何を言う、われわれは日本人だ」と言う筋合いでもないかと、こっちはへらへら笑ってスルーし続け(今思うと、「そうじゃない、われわれは日本人として当たり前のことをやっているんだ」と言い返したほうが良かっただろうかとも思うが)、やっと静まったかと思われたときに今度はまた一人年配の男性が近づいて来て、「さっきの叫びよったおやじさんのこと、日本人として恥ずかしく思う」と頭を下げるので、こちらにはさすがに「いやいや、私たちは日本人です」と答えた。固い表情のままその人は過ぎて行った。

そして間もなくの4人目。スーツ姿の若い女性が「私朝鮮学校の出身者なんです。感激しました」と近づいて来た。うわ、これは、と名刺など渡していると、ガードマンの責任者がやって来て申し訳ないがここはこらえて立ち退いてくれないか、と言う。聞くとさっきのオヤジが詰め所にまで来て息巻いているのだと。われわれを立ち退かせないガードマンを「職務怠慢」だとののしっているらしい。
恐縮した彼の物腰には決して悪い印象はなかった。「殺す!」だのなんだのと大声で叫び立てるあのオヤジの様に、これはこの先のっぴきならない事態が起きるのでは、と懸念するのも分からないではない。しかし・・・しかしあれほどの差別者の言い分を結果的に通すというのはいくらなんでも・・・。警察呼ぶと言うなら呼んでもらっていいよと、今回の緊急行動の言い出しっぺとしてははねつけようと食い下がったのだが、2人目のUさんが「分かった、ここはあんた(=ガードマン)の顔も立てて、あと1時間やろうと思ったとこを30分にしよう、場所も移動しよう」と仲裁案を出して来た。齡70を超えた先輩の提案をつぶせないな、と了承。結局駅の北口に移動してスタンディングを午後4時半までやり切った。5時間半。まあ・・・よしとしようか。いくつかいい出会いもあったことを喜ぼう。

短時間の参加も含めて都合5人でのスタンディング。東京での朝鮮学校の生徒たちに、少しでもつながれただろうか・・・。
あーしかしメディアと来たら何だよ、FAX流したのに電話一本来たのみで取材一切なし。数をたのまない声を、抗議を、彼らは掬い取る気がないらしい。

こんなあからさまな差別を、許してはならない。絶対に。
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★3月6日:

■高校無償化の対象「国交が基準でない」と文科相
(読売新聞 - 03月06日 02:25)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1132328&media_id=20

従来からほとんど高校と同じ扱いをしているくせに、「無償化」に関してだけ何を突然、中井の一言で除外しようかなどと言いやがるか。首尾一貫性がない。なんつうか、是が非でも差別しておきたい、というセコさがかえって差別する側の「執念」を感じさせる。
イラク経済制裁をしていた時期に、滞日イラク人個人個人に圧力をかけただろうかね?前政権でさえそんなことはしなかった。思いつきのように「あそうだ、こいつらにはこうしとこ♪」がまかり通ると発想するところが差別そのものだ。

で、三日にやったあとやっぱ煮詰まってしまってスタンディングを継続することにした。政府が方針を決めるらしい十日まで毎日二時間、小倉駅前に立つことにした。
昨日は二人で午後二時から。今日は福岡から来てくれた二人と三人で朝十時から。
ひどい差別的な反応はなかったのだが、むしろ全般に反応が薄い、というべきか。方々のMLに報告を流し、メディアにも再度ファックスしてみた。十日までの間に一本くらい取材に来てくれないものだろうか。

差別はされる側の問題ではない。する側の問題だ。無償化からの「除外」とはつまり、日本人の問題なのだ。

同じ姿勢を維持し続けることは、結構しんどいのだということが分かりかけている。背中が痛い・・・のはどうだろ、スタンディングのせいか昨日の筋トレのせいか・・・。
十日まで、天気が連日悪そうなんだよなあ・・・。風邪に気をつけなくては。

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★3月8日

今日の小倉は晴れ。しかし風が冷たい!寒さは昨日と変わらず。カイロを入れるなど、昨日よりも少々、防寒対策を強化して一人で二時間立った。
「これ(無償化からの除外)はいかんよねえ。がんばって」と言ってくれた年配の男性が一名。11時45分くらいに旧知の男性が通り、「プラカード二枚あるから昼までご一緒しませんか?」と誘ったのだがふられてしまった。残念。あ、せめて写真くらい撮っといてもらうんだったあ。

あー、今日はあの暴言オヤジに会わなかったなあ、と思いながら、終了後に駅ビルの地下の食料品売り場のエスカレーターに乗ろうとしたらもはやすっかり聞き覚えてしまったあの声が頭上から。「おい、こらチョーセンがこの!」・・・うんざり。
買い物を終えて上がって来るとまだいてオラオラ言う(公衆電話の台をテーブル代わりにお酒を飲んでいた)ので、近づいて行って、「僕は日本人です」。「なんか貴様ん、なんで日本人がそういうことをするとか」「日本人だからしてるんですよ」・・・その先はまた殺せだのなんだのとあんまりな暴言。「お前いつかやられるぞ、アゴ(口)だけじゃないんぞ」「覚悟してやってますよ、じゃ」で一応お別れ。また明日も会うのかなあと思うとうんざりだが、とりあえず予定通り明日また、10時から。

相変わらずメディアの反応はなく。しかしネットでの反応はちょこちょこと。秋田や広島でも同じようなことをしている個人がいるという。心強い。がんばろう。

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スタンディング続行中。参加してるいくつかのメーリングリストに、以下のように発信。

遠方からも反応をいただいている。ありがたい限り。

(以下転載)

今日は朝から実に予報どおり、限りなく雪に近いみぞれでした。駅前の交通量が減るのは明らかだし、「やめようかな〜」とちょっと思いましたが、10時が近づくにつれてだんだん普通の、それも弱めの雨になってきたので合羽を着こんで出ました。ただしさすがに風雨を極力避けたかったので、デッキの上と言うよりは駅の軒下に近いあたりに。今日はその雨の中で、3つ嬉しいことがありました! ML参加者から激励の電話をいただいたこと。女性が一人突然近づいてきて、「あの、寒いでしょう?よかったらどうぞ。頑張ってください」とペットボトルのお茶を差し入れてくれたこと。そしてつーいに!朝日新聞からの取材が入りました。記事になるのかどうかはまだ分かりませんけど。しかし質問で「もし対象外とされた場合に、抗議集会のようなものは考えてらっしゃいますか?」って、うおおおおお、そんなこと、考えたくもないーっ!教育分野担当の記者さんということで「何か情報ないですか?」と訊ねましたが、実際どうなるのかよく分からない、ということでした。あ、うれしいこと四つ目。今日はあのオヤジさんに会わなかったこと。雨合羽を上下着込み、カイロを二つ入れて臨んだおかげで、結果的に寒さはほとんど感じないで済みました。

明日は、こちらの朝鮮学校に近いJR黒崎駅で(最寄りは折尾駅ですけど、アピールの場としては小さすぎるかなと)10時からやろうと思います。一応予定としては連続スタンディングの最後だし、長めにやろうかな。

(転載終わり)

今日はまた・・・横殴りの雪だ。防寒のコツは分かって来たので多分大丈夫だろうが、プラカードをささげ持ち続けるのはこりゃ骨だなあ。駅前に人通りはあるのか・・・? でもでも。茅ヶ崎駅前の「ち9すた」の根性に倣って、がんばろう。

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やっと書けるぞ。

とりあえずMLへの報告。

(以下転載)

済みません、あとの用事も特にないし、長めにやろうと考えていた最終日のスタンディングでしたが、無理でした。結局二時間で切り上げました。

黒崎は北九州における副都心の一つであり朝鮮学校とも近いのですが、やはり小倉駅と比べると歩行者は少なく、それに加えて一昨日のあの風と雪です。始めてしばらくはまだ良かったのですが、どんどん風雪が強まり、傘をさした歩行者が前屈みで必死に歩き過ぎるばかりになっては、さすがにちょっとアピールとして意味があるのかな、という感じになってしまいました。そのうち手足先が利かなくなっても来て、プラカードが飛ば
されるわ雪が積もって見えなくなるわで、お昼に切り上げてしまいました。
福岡から一名の方が参加して下さいました。大変心強かったです。やはりしつこく発信はしてみるものだ。

一応、当初の予定は終了します。何とかやり切れました。ほうぼうから激励をいただきました。呼応して同じ取り組みを地元でやって下さった方もおられたようです。本当に本当にありがとうございました。

少しはいいニュースが漏れ聞こえてはいますが、一体どうなるのでしょう。気がかりな日々がもうしばらく続きます。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100311/plc1003110119000-n1.htm

(転載ここまで)

笑っちゃうくらいの悪天候。参った。賛同と、「ん〜・・・色々あるとは思うんだけどねえ」と前置きしながらの反対表明が一名ずつあった。
終わった後、プラカードを抱え片手運転の自転車で帰る途中、風にあおられたりスリップしたりで二度転倒。早く帰って暖まりたいのに、のろのろしか走れず難儀した。プラカード保持を最優先にイボつき軍手で臨んだので防寒、防水機能は当然ほとんどなく、ぐしゃぐしゃになったそれを捨てて自転車をこいだのでいよいよ手先が冷え、ウチに着く頃にはもう激痛。さあそれからは夜まで、一歩もコタツから出られなかった。なんか、「出たら死ぬ」って気がしてしまった。

何箇所かで、同じようにアピールをして下さった人がいる。やった意味はきっとあった。また、何か路上で。リアルワールドで。

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