5/10−13東京、「福島復興政策」利権と私たちの放射能汚染を考える連続行動へ

園良太@大阪です。以下、転送・転載歓迎です。

14日の国会前集会や全国行動に参加された皆さん、本当にお疲れ様でした。
国会で空前の利権政治・文書改ざん・責任逃れ・破滅的政治が続いています。

これは森友だけでなく、沖縄辺野古の新基地建設や原発政策にも共通構造であることも、多くの方が感じていると思います。その中でも、最も問題にされず、自由自在に巨大な利権政治や破滅的政策をさせてしまっているもの。それは大勢が立ち上がった「3.11」以降の根幹にある、「福島復興政策」だと思います。

私は大阪で原発避難者運動を行い続け、5月連休明けの10日から13日まで、東京で様々な場に参加・発言するため、これを問題にし、放射能健康被害や保養・避難政策への転換を皆さんと考えたいと思います。
以下、予定です。ぜひご参加をお願いします。

<行動予定>
①5月10日(木)12時〜「原発事故8年目 神奈川と福島のいま」展でミニトーク
「今の『復興』は究極の利権政治と人命軽視」
※5月5日〜10日の10時〜19時まで地元の運動が写真展や集会を開催されてます)
詳細:http://www.palsystem-kanagawa.coop/archive/20180411_1
会場:かながわ県民活動サポートセンター(横浜駅より徒歩5分)

②5月10日(木)19時半開場、20時〜23時ごろ
「相次ぐ若き仲間たちの死と放射能汚染、私たちの未来を考える」
場所:交流スペース早稲田「あかね」
http://www.geocities.jp/akane_waseda21/

③5月12日(土)13時集会、14時デモスタート@新宿アルタ前広場
「第10回新宿デモ 子どもを被ばくから守ろう! 家族も、自分も!」 に参加。
主催:脱被ばく実現ネット
詳細:https://fukusima-sokai.blogspot.jp/2018/04/blog-post_15.html

11日(金)、13日(日)は空けています。お会いできる方はぜひご連絡下さい。

<いま何が起きているのか、問題なのか>

まずこちらをぜひご覧ください。私たち関西の避難者と研究者が尽力で集めた声やデータです。
http://www.gowest-comewest.net/ (「ゴーウエスト 3.11東北・関東 放射能汚染からの避難者と仲間たち」)

上記からわかるのは、①放射能汚染と健康被害は関東・東北にも広く拡大している。
②多くの死者が出てきている。それは国の責任である。
③だが放射能被害も「復興」も、東日本では問い直すことが非常に難しくなっている(他の地域は忘れている)。
④それは、国が福島復興政策や東京五輪で被害を隠し、安全キャンペーンを国内外に拡大しているから。
⑤復興政策や東京五輪は検証も議論も一切されないため、住民や避難者のためではなく、ゼネコン・大企業の巨額利権と化している。

まず①ー②。私は3年前に心臓の不整脈で倒れ続けたため(チェルノブイリで最も多かった病気の一つ)、
悩んだ末必死の思いで大阪へ避難しました。
そしてこの半年の東京で、昨年8月、デモ・救援・文芸活動を続けていた松平耕一さんが末期大腸がんで亡くなりました。
今年3月末にはヘイトスピーチ反対運動や不登校に関する言論を発し続けた常野雄次郎さんが急速な多臓器不全で亡くなりました。ともに39歳、40歳で、私や多くの運動関係者の友人・知人でした。他にも知人関係で多くの事例があります。無念極まります。早すぎる連続死は、「史上最悪」の放射能汚染も一因にあると考えるのが自然でしょう。

放射能からは距離を取り、保養や避難・移住をすることで命は守られます。
しかし③、このことを問い直すのは今や過酷です。親しい人の死だけでも痛苦なのに加え、加害者が国で、事故が半永久的に続き、しかも避難・移住への支援が全く無いからです。現実が重すぎる。よって2012年以降、再稼働、秘密法、戦争法、共謀罪、森友…と闘いが高揚しても、
復興政策は問われずにいたと思います。

実際は最悪です。④ー⑤「福島復興政策」。福島県に毎年1兆円以上も使わていれる復興予算、計4兆円を超える除染費用は、数々の不正利用が発覚。警戒区域で起業すれば県が4分の3も費用を出すため、50億円もの架空請求でだまし取る。原発周辺を加計学園同様に「特区」にすることで、帰れる見込み
もない小さな大熊町の村役場を32億円で建設するなど巨大箱モノを連発したり、原発で散々設けた東芝などが広野町に100機もの風力発電を立てて騒音被害が激化している。詳細:https://jimmin.com/…/chasing-huge-nuclear-accident-concessi…

しかも昨春打ち切られた避難者の住宅支援は年間70億円、県復興予算の0.6%に過ぎません。
利権化だけでなく、避難をさせずに放射能で命を直接奪っているのです。 これほど「食い物」にされた政策もあるでしょうか?  大量の命を金で奪う最も酷い政策です。
そしてここまで見れば、東京五輪の最大の目的が関東・首都圏の放射能汚染を隠すことであるのは明白であり、それゆえに凄まじく利権・不正まみれの五輪であることはすでに報道されている通りです。

森友・加計で安倍利権政治が根底から問題化した今こそ、東日本全域を覆う放射能被害と復興政策も、今一度「私たちはどうするのか」をともに考え、問題化し、行動しましょう。

未来のために、ぜひ、ご参加下さい!声をかけて下さい。