8.18「松平耕一さんの追悼・抗議集会」で東電へ渡した公開質問状(9月1日までに文書回答すると確約。9月8日19時半〜月命日の東電前追悼・抗議集会

拡散希望】『松平耕一耕一さんを追悼し、東京電力に抗議する集会』松平耕一さんの月命日の9月8日に開催します。
9月8日(金)19時30分〜20時30分東電本店前 (JR新橋駅徒歩5分)キャンドルやプラカードなど持参を。呼掛け 友人有志
集会の概要は http://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/20170816

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東京電力会長 川村隆様
同 社長 小早川智明様
同 2011年3月時会長 勝又恒久様
同 2011年3月時社長 清水正考様
原子力センター副所長 飯島繁様


松平耕一さんの末期大腸がん死に対する抗議・公開質問書

松平耕一さんの友人・知人有志

 私たちの友人である、東京都府中市で生まれ育った松平耕一さんが、2017年8月8日に末期大腸がんで死亡した。15年11月に37歳の若さで発病し、長く苦しい闘病生活を強いられた。松平さんは「病者」として、「放射能の影響がある。国と東電を許さない。責任を取らせたい」とインターネットなどで公言してきた。3.11事故の核心と言える、初めての声ではないだろうか。
 松平さんが被曝の影響があると考える理由は、?関東全体も被ばく地帯。内部被曝はわずかでも病気になりうる。?事情で自宅に帰れず、ほぼ毎日「食べて応援」を掲げて福島産の食材を無制限に使う「吉野家」や「サイゼリヤ」などで外食し続けたから。そして、?事故後は仕事で毎日銀座の街頭に立っていた。その後も東京では特に汚染の高い湾岸部、有明セントラルタワーで事務仕事をし続けた。しかもその仕事内容は、東京電力ADR原発事故被害者の賠償要求の書類をひたすらコピーし続ける仕事だった。福島から送られてきた大量の書類だ。つまり狭い室内で、封筒や書類についた放射性微粒子が粉じんのように舞い上がり、それを吸い続けていたからだ(別紙インタビューを参照)。
「市民と科学者の内部被曝問題研究会」の渡辺悦司氏は語る。「放射性微粒子は、肺に沈着すると思われるが、かなりの部分は痰として消化器官に入る。消化器官に入った微粒子は、ナノサイズのものは、消化管から体内に吸収されるが、大きいミクロンサイズの粒子のものは、消化管のどこかに付着すれば、そこで周囲の細胞に放射線を照射し続け、がんを発生させる可能性が十分に考えられる。松平さんは、おそらく作業された当時、サージカルマスク(N95マスクが良いが)でもされていれば、結果は変わったかもしれない。」
東電は、そうしたことをせず、危険な仕事を自分たちではなく、何十もの多重派遣の派遣労働者にやらせていたのであり、原発労働と同じ棄民、差別構造だ。その酷い実態は多くの労働者がネットで告発している。
https://www.google.co.jp/amp/gamp.ameblo.jp/inoushi71/entry-12122069265.html https://www.google.co.jp/amp/s/anond.hatelabo.jp/touch/20140728201354%3fmode=amp
 しかも、「この仕事をしていると外部に言うな」と口止めまでされていた。労働者は、家族にすら「職場の住所・緊急連絡先・事務の仕事をしている」の3点しか言うことが出来ず、これは労基法にも違反する、被曝労働・詐取労働の隠蔽である。種類の個人情報を守るためなら、そう言えば良いだけだ。つまり東電は、これが被曝労働であり、将来莫大な被曝被害者を生むかもしれないと予測していたからこそ、労働者に口止めをしたのではないか。
東電はこれまでの原発賠償裁判などで、福島原発からまかれた放射能は「無主物」だと主張し続けたが、福島原発は東電の原発であり、そんなことは絶対にあり得ない。すでに通常100万人に1〜2名しか出ない小児甲状腺癌が福島県では190名も出ている。区域内・区域外避難者はいまも10万人以上に及ぶ。私たちの仲間の園良太もその一人であり、15年夏に心臓の不整脈で倒れ、東電から一切金銭支援も謝罪も受けずに昨年末大阪へ避難した。セシウムは心筋にたまりやすく、この責任は東電にある。多くの「病者」が東日本で生まれ、全国の病院の統計発表でもがん・心筋梗塞脳出血は明らかに増えている。その全ての責任は東電にある。何ら対策を取らず、放射能の危険性も認めず、東電が過去最高利益を上げ続けることは全人類にとって絶対に許されない。よって以下、質問と要求をする。

1:私たちは福島原発事故由来の空気や食品からの内部被曝が、松平さんの末期大腸癌を発病させたと考える。責任は東電にあると考える。それを東電はどう考えるか答えよ。
2:賠償書類の処理労働の実態を全公開せよ。当時の作業室内の放射線量を明らかにせよ。職員への危険周知や対策をなぜ行わなかったか、なぜ業務内容の過剰な口止めをしたかを明らかにせよ。その責任をどう考えるか、現在この労働がどう行われているかを回答せよ。

3:福島の小児甲状腺癌を始め、健康被害は激増している。要求した全ての被害者に治療費を払え。国は放射能安全キャンペーンを張っている。これを東電がやめさせよ。また福島原発の代表取材をやめさせ、屋根の吹き飛んだ惨状を自由に報道させよ。

4:被曝を避ける最大の方法は避難である。東電は全ての避難者に内部留保を用いて引っ越し代を払い、避難先での仕事と住宅を用意せよ。

5:トリチウムを含んだ汚染水を無制限に太平洋に放出することをやめよ。また、原発から放射能を放出を防ぐために、チェルノブイリ同様の石棺化を行え。なぜこれまでそれをしなかったか、いつまでに行うか、答えよ。

上記のFAX番号に、9月1日(金)までに回答せよ。以上