「福島原発事故による健康被害者の会」スタート、4月14日集会へご参加ください!

福島原発事故から5年、チェルノブイリ事故で健康被害が爆発的に増え始めた年を迎えました。福島の子どもの甲状腺がんは166人を超え、大人も含めて様々な健康被害の声を聞きます。また関東でもホットスポットは至る所で発見され、茨城で子どもの甲状腺がんが見つかっています。

そして5年目、「社会問題」としてだけでなく、関東や東北全体として、私たち自身の問題として真に考える時が来たのではないでしょうか。
若者や中年世代でがんや心臓病などで突然死する人が増えている事を身近な至る所で聞きます。活動をともにする仲間が明確に3.11以降具合の悪くなった人が何人もいます。
私自身も昨夏に心臓病(不整脈狭心症)になり入院し、今もそれを抱えています。運動の疲れやストレスが主因だとしても、被曝はあらゆる免疫力を下げるため、病気にまでなる事を促進します。

そして身を持って痛感しました。被ばく被害を口にさせない安全キャンペーンが吹き荒れる中、実際に人は病気になると行動力と発信力が極端に落ち、「これは被ばくのせいだと思う=だから原発原発推進の今の政権もいらない」という声も実際に上げられなくなることを。そして健康被害が社会に共有されず、新たな被害者が健康被害だと知る機会もなくなっていくことを。こうしてどんなに被害が広がっても、放射能被害そのものが全て無い事にされていく。
何千万人もの人が、国に怒る被害当事者となりうるため、国は福島・東北・関東の人々が、私やあなたが、黙って倒れ、家に閉じこもり、死ぬのを待っているのです。
広島、長崎、福島と続いたこんな歴史を繰り返すな!

だから今こそ、関東からも、私達自身からも声を上げなければ間に合いません。運動の中で健康被害の実感と不安を持つ人々が集まり、「福島原発事故による健康被害者の会」を立ち上げ、4月14日にスタートの報告会を持つことになりました。ぜひ以下の会からの呼びかけを見て頂き、どなたでもご参加ください。

★☆★☆★☆★☆転送・転載大歓迎★☆★☆★☆★☆

>☆【イベント】「関東圏の放射能被害」

○日時 2016年4月14日(木)20時〜
○場所 早稲田あかね
○話し手 園良太(@ryota1981 )、松平耕一(@matudaira)、ぺぺ長谷川
○内容 原発事故の起こった二〇一一年から五年が経過した。事件の当初「四、五年後に健康被害は目に見える形で現れてくるはずだ」と一部識者の間では囁かれていた。それは、今、現実のものとなってきた。

しかし、放射能により病気となった人がいても、そのことは未だ本人たちにすらそれと認識されないことがしばしばある。また、政府はこれを隠蔽し、マスコミはそこから目を背けている。
ここに、関東圏での、原発事故による健康被害者かもしれない、生存率8%のがん患者と、心臓疾患の患者がいる。余命幾ばくもないかもしれないこの重病人と、それに向かう事を恐れる者たちが、東電の罪と、人類への罰を告発する。

ツイキャス生放送あります @chikapin1 http://twitcasting.tv/chikapin1/

○主催 福島原発事故による健康被害者の会
連絡先:radiationdamage311@gmail.com  
ブログ:https://radiationdamage311.wordpress.com/
FB:https://www.facebook.com/groups/1070200323032848/
ツイッター:@kenkohigai


<「福島原発事故による健康被害者の会」から皆さんへの呼びかけ>

・福島も関東、東北も危ない。放射能を恐がる権利、健康被害を避ける権利が必要!
・避難するための住居・仕事・人間関係を一緒に探し、国と東電がそれを作る事も求めよう!
・汚染の調査、健康被害の調査、全ての被害への賠償を国と東電に求めよう!
・孤立させられる放射能被害者が実際に集まり、日常的な不安、健康対策、避難について話し合える場と関係を作りませんか? 健康被害に関心がある、被害者を支援したい、脱被ばくを考え実践したいという方もぜひ!

私達は3.11福島第一原発事故による放射能被害に苦しむ人々です。事故後も福島県や関東に在住し続けたことにより、甲状腺異常、がん、心臓疾患を発症したり、皮膚病や体中の痛み、食道炎、化学物質過敏症の悪化などに苦しんでいます。これらに放射能被害が関係すると考えるのは、「事故後に突然発症し、理由も原因も不明で、一向に治らない」「これまでと同じ生活をしていたのに発症し、また若年世代が通常かからない病気にかかってしまった」からです。

世界最悪の原発事故は今も続いています。通常では100万人に1人と言われている18歳以下の子どもの甲状腺がんが、福島県では県の公式調査だけで16年2月現在166人も発生しています。1986年のチェルノブイリ原発事故でも少なくとも900万人に及ぶ周辺住民と80万人以上の原発作業員が被ばくし、その多くの命が奪われました。放射能による健康被害は明確に存在します。汚染は福島だけでなく関東や東北全体にも広がっており、今後の日本は大勢の命が奪われていく危険性が高いです。参考:「子ども脱被ばく裁判」の弁護団が裁判所に提出した東日本全体の広域汚染地図:http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2016/03/blog-post.html

チェルノブイリ事故では5年目から健康被害が本格化しました。放射能被害の核心は「人体の免疫力を下げる事」であり、誰もがあらゆる病気にかかる危険性や、個々人の持病や弱い部分がさらに悪化する危険性があります。だからどんな被害者のどんな小さな不安の声にも耳を傾け、横につなげ、訴える事が必要です。安全な空気・飲み水・食料を得られなくなった時点で日本社会に生きる人間は生存の基本条件を奪われた原発事故被害者です。今それを改めて確認し、放射能からの防護、避難、賠償の声を自分たちからも上げる時ではないでしょうか。

ところが日本政府は一方的な「収束宣言」を国内外に発表し、放射能は安全だというキャンペーンを福島と全国に張り巡らせています。そして避難区域を縮小し、賠償額に差をつけて住民を分断し、17年3月には自主避難者を支援住宅から追い出そうとすらしています。関東でも2020年東京オリンピックの宣伝と再開発に突き進み、原発事故が無かったかのようです。その結果、日本社会全体が事故と放射能被害を忘れ去ろうとしています。健康被害放射能の影響だと認めない巨大な圧力が国によって作られているのです。

そうして最大の被害者が置き去りにされるとともに、私たち一人ひとりも放射能問題を話題にできなくさせられています。自らの不安や病気を口にしただけで「気のせいだ」「考えすぎだ」「疲れやストレスだ」「医学的に証明されていない」と言われ続け、孤立させられます。すると次第に病気も悪化し、動けなくなり、要求も防護も避難もできなくなります。被害者が増え続けても社会から次々と存在を消されていくのです。そうして私たちは命を奪われ、責任者が責任を逃れ、何も変わらないという未来が待つのではないでしょうか。

しかし広島・長崎に始まる過去の放射能被害者は膨大に存在します。世界最悪の事故が起き続けており、現に私達も病気になっています。この事実を他者が否定することはできません。まして責任のある国家や電力会社やメディアが行うべきは因果関係の否定ではなく最大限の証明・認定・謝罪・賠償です。証明を困難にしているのは私達の問題ではなく、核開発を優先して放射能被害の医学研究を積み重ねず、また被害を隠してきた世界中の国家と原子力産業の問題と責任なのです。

私たちは事故責任者の時間稼ぎの犠牲になり力尽きる事も、新たな核・原発推進の犠牲者となる事も拒否し、声を上げます。仕事や家や故郷を奪われた避難者の方々と連帯しながら、あらゆる健康被害を社会化していきます。放射能に不安を感じ、健康被害に苦しむ方。健康被害に関心がある、被害者を支援したい、脱被ばくを考え実践したいという方はぜひご連絡・ご参加下さい。

2016年3月19日
福島原発事故による健康被害者の会 連絡先:radiationdamage311@gmail.com  
ブログ:https://radiationdamage311.wordpress.com/
FB:https://www.facebook.com/groups/1070200323032848/
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