集団的自衛権反対・歴史と世界構造を把握してたたかおう!「加害者としての日本」を変えよう!

昨日はついに安倍首相が集団的自衛権の行使を宣言しました。手続きも、中身も、すべてが許されません。
官邸前では大規模な抗議アクションが行われた。http://www.labornetjp.org/news/2014/0515shasin2

私たちはさらに、改憲・戦争反対の中身を進化させる必要がある。
安倍会見http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/0515kaiken.html
のキモは、徹底的に「日本は隣国やテロリストの被害者だ」と捏造した事で、それが一番通ると思ってるからだ
それなら私達は「被害者としての日本」でなく「加害者としての日本」という今の世界構造を把握・批判・変革するしかありません。

安倍はPKОの「駆けつけ警護」を例に出した。今こそ歴史から批判しよう。PKО自体が戦争参加で、92年に人々が国会前を埋め尽くし大反対した。僕は2001年「9.11」への報復戦争反対から反戦デモに参加し、担い手になってきた。日本のアフガン戦争支持も、イラク戦争支持も、何万人もがデモで反対した。

また安倍は海外の自衛隊を当然の存在とみなしてるが、03年末のイラク派兵は戦後初の大規模戦地派兵として大問題に。イラク人質事件では撤退を求め私達は国会前に2千人結集した。その時のバッシング以降だ、メディアが海外の自衛隊活動や戦場の現実を全く報道しなくなったのは。

04年後半以降、イラクファルージャで米軍が大虐殺しても、それを自衛隊が支援しても、香田証生君が日本政府のせいで殺されても、メディア報道と社会の関心は減り続けた。今もイラク・アフガンは、米英日の戦争のせいで世界最悪の状態。誰も責任を取らない。日本は追求もしない。

そして09年春、自衛隊は戦後初めてアフリカ東部のソマリアへ「海賊対策」だと派兵した。欧米や中国と、水産物レアメタルなどの資源獲得競争が進んでいて、生活を奪われた地元の人々が反発しているから。グローバル企業が海外侵略、それを軍隊が守る。これが「新植民地主義」だ。

そのため、今や自衛隊は東アフリカの「ジブチ共和国」に、戦後初の海外基地を持っている
日本とジブチの関係は日米地位協定以上に不平等で、自衛隊が犯罪を犯しても、ジブチの裁判所では一切裁く事ができないのです
今も東アフリカの多国籍軍は地元の怒りの攻撃対象になってます。

そして安倍は、中国と朝鮮を仮想的だと宣言した。まず両国の怒りは、日本が侵略と植民地支配の責任を取rず、開き直る事にこそ原因があります。そして東南アジアにも中国にも日本企業は大規模進出し続けた。朝鮮にも進出したい。だから紛争対策で自衛隊も出せるようにしたいのです。

そう、「集団的自衛権」は大企業が世界中から資源を奪うためです。私たちが食べる海産物やファストフード、使うPCや携帯の部品、着る洋服を、世界中からより安く手に入れるために「行使」されるのです。私達が世界を知り、自分のライフスタイルを変える事ことが戦争を止めます

私達の先には、異なる2つの未来をがあります
安倍会見のように、自分達がより豊かになるためには他者を搾取し殺していいんだという未来か、
世界構造を把握し、日本と自分たちが加害者であることをやめさせ、誰も殺させない世界を創るのか。
みんなで後者へ進み、共に闘おう!

参考:安倍が会見で示した世界観とどう闘うか、私達はどう生きるか−−鵜飼哲さんインタビュー
1〈安倍的なもの〉との対決―安倍政権の全体像とは?http://www.jimmin.com/htmldoc/151301.htm
2:世界の中で、歴史の中で―軍事問題と歴史的レイシズムhttp://www.jimmin.com/htmldoc/151403.htm

3:アジアの中で私たちはどうすべきか、未来に向けて−−生きる欲求を豊かに表現できる場と関係性を
http://www.jimmin.com/htmldoc/151503.htm