【311右翼妨害】問題を4つに整理します――国家追悼式典と一斉黙祷は責任隠しの政治利用/311の過ごし方/右翼とは暴力で反権力=非国民にする者達/意見の違いを暴力や口封じで解決してはいけない

【報告】原発事故から3年・3.11東電前アクション 東電を加害責任から逃がさない渾身の報告。ぜひ読んで下さい。http://antitepco.ldblog.jp/archives/36941226.html

【311夜の東電前抗議への右翼妨害】問題を4つに整理したい。

【1】国家追悼式典と一斉黙祷は責任隠しの政治利用。
RTした植松さんの言うように不自然の極み。1死者は14 :46でなく津波が来た15時以降も多数。2東京大空襲阪神大震災で同趣旨の行事はなく、多くの人々も一 斉黙祷してない。3なぜ被災地でなく東京?意味がない

だが政府は311式典を全国生中継させ、全官公庁、裁判所、学校、病院、鉄道会社に14:46の一斉黙祷を要請した。東京の全電車が一斉に止まり「黙祷!」とアナウンスさせた。病院患者まで求められた。異様と思いませんか?つまり目的は追悼でなく、人の心と行動のコントロール

そう、式典と一斉黙祷は自然発生でなく政治的行事。 目的は国家犯罪の原発事故の責任と被災者見殺しを隠すため。 「国民一丸で追悼し復興を祈る日」と呼びかければ責任追及が弱まると考えてる。東京開催は天皇が出やすいからで、その権威で「皆が自発的に祈ってる」と思わす狙い

引用<この構造は、政府が国内外の人々に対し戦争責任を謝罪すべき8月15日に、自国の戦没者に限定した追悼式典を主催する事で「ごまかす」手口と酷似していると思います>http://antitepco.ldblog.jp/archives/36923144.html
こちらもhttp://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/20140313
なお電車の一斉停車・黙祷は「震災発生時を想定した訓練のため」と張り出された。実は社会統制の訓練であり、戦争の時こそ最も統制が必要。田母神は「非常事態に国家に全権委任する法律作るべき」とぶち上げたが、それは既にこの1年で唯一の311一斉黙祷から始まってると言える


【問題2:311の過ごし方】
私も昼のデモも、個々人の追悼は否定してない。夜の東電前の行動はそもそも「反国家式典・黙祷」を掲げてない。だが右翼は少しでも『反天皇・反黙祷』に関連したら暴力振るう。また被災者を冒涜すると批判する人も確実に増えた。理由は3年間の変化だ

2012年311は福島も東京も反原発大規模集会が開催された。福島の集会は現地や各地から「死者を想って中止にしろ」と強く批判された。今回と酷似。だが開催、被害者が声上げるため。 だが13・14年は8日や9日の土日に大規模集会、11日は追悼行事という傾向が強まった

311は震災と原発事故に正面から向き合う日だ。反原発の人々が反原発や責任追及の声を上げるのは当然だ。特に東京で政府式典があり、東電本店があるなら、そこに抗議する事は大事な行動だ。 それに対する批判が高まり、11日に追悼が増えるのは、私達運動側の怒りの風化の表れ

日本の権力者、大企業、電力会社への責任追求は甘すぎる。ありとあらゆる事がやられ放題だ。変えなければ未来はない。 私達は311直後の自粛ムードを破って東電本店に抗議開始した者としてhttp://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/20110321/1300649351 権力の新たな自粛圧力を跳ね返していく


【問題3:右翼とは暴力で反権力=非国民にする者達。許されない】
国家追悼と一斉黙祷を批判する昼のデモを、右翼は『追悼全般を批判してるから非国民だ』とすり替え攻撃。デモも夜の東電前にも乱入と物理的暴力を試み、『オイ園良太!』と連呼。これは「非国民あぶり出し戦略」

つまり右翼とはAさんが反権力・反天皇に踏み込んだら暴力で脅す。次に周りに「A達と付き合うと同じ目に合うぞ」 と吹聴する。そこから周りに「A達と付き合うと厄介だからやめよう」と思わせる事が存在目的。つまりヤクザであり、権力の別働隊しかなりえない。それは歴史が証明

戦前から一貫して在日朝鮮人へ弾圧、戦前の反戦運動も壊滅。60年代学生運動で右翼学生が日本刀まで持ち出しバリケードを破壊。労働組合のストラ イキも殴り込み破壊。80年代の東京・山谷の映画を完成させた監督2人を刺し殺した。私達も815の反靖国デモで毎年暴行されてる。またそれを利用して警察も必ず弾圧をしてくるのです。

男組・我道会関係者は「混乱の主犯である園良太だけを駅で待ち伏せする等荒っぽい手法」もアリだったと恐ろしい事を明言した。https://twitter.com/whokilledxxxxx/status/444463184317919232 今彼らが在特会に向ける暴力抗議が、今後はあなたに向けられる可能性が高くなるという事。だから運動の中に右翼、特に右翼団体を入れてはいけないのです

ナチスも最初は「国家社会主義」という左派運動のような見え方で登場した。そこから「ナチス親衛隊(SS)」 が暴力部隊として牙を向き、左派運動を次々潰して権力を握った。ナチスは安倍政権や在特会だけでなく私達の社会運動の中にも再現されてる。歴史に学び、やめさせよう!


【問題4:意見の違いを暴力や口封じで解決してはいけない】
今回男組・我道会は意見の違いをネットの脅し・乱入・暴力で抑え込もうとした。これを絶対認めてはいけない事は運動の原則。似た暴力をやる者が私達の周囲から出る事も許されない。自由な意見や議論ができなくなるからだ

また反権力・反天皇に、運動からも「無関係なものを持ち込むな/論争になる事は避けろ/一般人から乖離する過激主張はやめろ」の動きが出る。右翼が声高になるほど。表現の工夫や人間関係への配慮も大事だが、主張封じはファシズムになります。議論や意見はそれを防止するため必要

今回の動きは、しばき隊系右翼が「反黙祷は非国民」と脅す→一部運動内が「世間から乖離した事言うな」と同調→右翼が暴力→一部運動が「やられる方も悪い」と責任転嫁&中傷した事。運動の中に暴力持ち込み自由な議論や行動を潰す者は、包囲し孤立させ変える事が必要です。一緒に

最近まで「シングルイシュー」が主流だった。マルチイシューに変わってきたのは、安倍再登場による事態の悪化と、みんなの議論・学習だ。反原発運動も 「過激主張」と言われてたが、事故が変えた。社会運動とは「未来を予言する事」だ。自由な議論・行動を!それが世界を変えます

(追伸)@uematsuseijiさんからの転載:「12日官邸前終了後の経産省前で、東電前アクションの女性に複数の男性(東電前アクション消えろとツイートした者)が執拗に問い詰め「クソババア」等の暴言も吐き、彼女はその場で体調を崩し倒れたとの情報を得ました。運動内の意見の違いを暴力で解決しようとする風潮の強まりを深く憂慮します。」