【転載】宮下公園の越年越冬強制排除、現地からの時系列まとめです

29日〜30日、渋谷・宮下公園で毎年の「越年越冬」のテントが渋谷区と渋谷警察に強制排除されました。
映像:http://www.ustream.tv/channel/vju%E4%B8%AD%E7%B6%99?utm_campaign=ustre-am&utm_source=ustre-
現地の仲間から詳細なレポートが来たので、転載します。多くの方に読んでもらいたいです。今も粘り強く公園横で続けられるていることがすごいです。命を守るたたかいとつながり、学び、がんばっていきましょう!
★前提★
宮下公園の仲間の発言「全国で越年越冬やってんだよ、排除してるのは渋谷だけだぞ!」
解説:まず宮下公園は、3年前にも野宿者・支援者・表現者を強制排除して「ナイキ公園」に私物化されました。それがまず不当不法。そして職安が閉まる年末年始は、日雇い労働者が日給=その日の宿代を失います。この極寒気に集団野営と共同炊事→配給をする事は、何十年も続く命の運動です。宮下の予定表http://nojiren.wix.com/index#!20131227/cbn7

昨晩の報告です。
1、渋谷区公園課・黒柳が大量の警官を伴って現れ、24時ころに宮下公園にいた全員が退去させられた。
2、体調が悪くてテントで寝ていた仲間は、段ボールと毛布を敷いたリヤカーに乗ってもらって移動した。福祉担当には来てもらえず、寝ていた仲間の 行先も決めてもらえなかった。ただ移動させられ、完全に放り出された。
3、公園を出た直後、12月30日から1月3日まで宮下公園を閉鎖する、と突然告げられる。越冬用の大量の食糧と鍋釜含む調理器具、毛布、ブルー シート、映画鑑賞に使ったプロジェクターなどは公園に残してきたまま。
4、12月30日10時から荷物をどうするかを話し合う、と通告された。
5、移動を命ずる法的な根拠は示されず。

おおざっぱな経緯


★12月29日

19:30頃  大量の制服警官に取り囲まれた。

21:45頃  黒柳・公園課長ら、公園課(電話:03-3463-2876)の人々が、大量の制服警官・私服警官に守られて現れ、退去するよう 口頭で通告してきた。退去を命ずるのはどのような法律的な根拠があるのかを問いただしたが、答えな
かった。

22:30頃  黒柳・公園課長らと大量の警察官に、公園を出ていくように追い立てられた。大部分の人たちは公園の外に退去させられた。
宮下公園に設置した越冬越年闘争のテントで寝ていた仲間を守ろうと、テントを囲んでいた支援の仲間が10人ほどふんばって残った。 寝ていた仲間の中に、体調がひどく悪いにもかかわらず救急搬送された先の病院を退院させられた仲間がいた。それを黒柳・公園課長に伝え、渋谷区が 体調の悪い人が休む場所を確保していないのに移動できないと伝えた。公園課長は公園管理が目的なので、福祉担当の職員を連れて来るように交渉を続 けた。しかし、黒柳公園課長は「出ていけ」と言うばかりだった。その間も、大量の警官によって取り囲まれた。

23:00頃  警官が追い出し始めた。テントに残った仲間で話し合い、みんなのいる外に出ることになる。

24:00頃、体調の悪い仲間には、段ボールと毛布を敷いたリヤカーに乗ってもらって、移動。大勢の警官に追い立てられて、全員排除させられた。 神宮前公園まで行くには歩道橋を渡らなければ行けないが、リヤカーでは無理。仕方なく、危険な車道をリヤカーで移動。退去時に持ち出したわずかな 荷物で野営の準備。
一方、全員が公園の外に出た直後、黒柳・公園課長が、「明日から1月3日まで宮下公園を閉鎖する」と口頭で通告する。野宿の仲間の荷物・服、越冬 用の大量の食糧と鍋釜含む調理器具、毛布、ブルーシート、映画鑑賞に使ったプロジェク
ターなどは公園に残してきたまま。明日からの炊き出しが一切 できなくなって
しまう。


★12月30日
1:30頃  閉鎖をやめて荷物を返すよう要求し続けた。黒柳・公園課長に、「今日、これからなら、3人ならば公園の中には行ってもよいので荷物 を出してもよい」と言われる。「荷物は大量だし暗いので今日、全部持ち出すことはできない」と伝えると、「明日10時に話し合う」とだけ言い残 し、大量の警察官ともども消える。

 一連の行動を終了して、帰路についたのは終電がない午前2時でした。冬の寒さに行政の貧困の寒さも加わり、みんな、寒かったと思います。でも、野宿の仲間も踏ん張り、メールや電話で緊急事態をきいた大勢の仲間 も応援にかけつけてくれました。連携で、体調の悪い仲間の居場所も確保できました。通りがかりの近所の人も立ち止まってくれたり、カンパをしてく れたりしました。みなさん、ありがとうございました。

 命より公園管理しかない渋谷区、大量の警官に守ってもらってでも仲間を排除したい渋谷区。夜間閉鎖だけでなく、昼間も突然閉鎖する渋谷区。まっ たく福祉は関係ない行政の貧困に、ただただ怒るばかりです。なんで、リヤカーに病人
を乗せてまでして、移動しなければ行けないのか!野宿の仲間を 排除するためだけに公園を夜間閉鎖し、さらに今回は越年をつぶすためだけに越年期間だけ閉鎖するのか! 

法律家の方に、仲間から連絡があるかもしれません。もしも連絡がありましたら、年末のお忙しい時期かとは思いますが、可能な範囲で対応していた だけたら幸いです。申し訳ありません。よろしくお願いいたします。

大量の食料と荷物の行方にも、関心をお寄せいただければ幸いです。


今後も越年越冬闘争を続けるために、ぜひ、神宮前公園への応援をよろしくお願いします。
 今後の予定は不確定なこともたくさんありますが、ウェブでご確認ください。
http://www.geocities.jp/nojirenjp/

========(ここまで)================