共和国(北朝鮮)バッシングと日米韓の軍事政策に反対する!「情報編」

まず、これはもともと韓国軍の砲撃・軍事演習から始まっている事件だし、韓国軍もかなり激しくやり返しているというもの。そうしたプロセスがすっ飛ばされて自分たちの軍拡欲望報道が始まってしまうのが、最近の日本の特徴だ。

知人の翻訳の転送です。
以下、ハンギョレ新聞の記事から。
http://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/450290.html
[北、延坪島ヨンピョンド)砲撃] 2010年11月24日
MB“北朝鮮の被害も相当なもの…軍はやるだけやった” 大統領、合同参謀本部を訪問して強力に対応を注文 軍当局者“K-9自走砲北朝鮮砲撃に比べて殺傷威力10倍”
(訳注-MBとは李明博大統領のこと)

イ・チュンシン記者

北朝鮮延坪島を砲撃した翌日の24日、
軍合同参謀本部指揮統制室を中心に北朝鮮の情勢把握に注力している。軍はK-9自走砲攻撃を受けた北朝鮮の被害も相当なものと推定している。軍当局者は“北側にも私たちが受けた挑発攻撃に対して集中射撃を加えて、相当な被害があると予想する”と明らかにした。李明博大統領も23日合同参謀を訪問した席で“軍は交戦遵守規則に則り、やるだけのことはやった”としながら“相手方の被害も私たちの火力から見てだいぶ大きかったことと推測する”と話した。

軍がこのように推定する根拠はK-9自走砲の火力に基づいたものだ。K-9自走砲の誤差範囲は20〜30mに過ぎない。80発を撃ち込んだ標的と周囲に、途方もない打撃を加えたであろうという推測はが可能だ。しかもわが軍の目標は北朝鮮軍の兵舎であった。

合同参謀本部は24日、ブリーフィングで"軍がK-9自走砲で対応砲撃をする時、北朝鮮軍の海岸砲を標的としたのではなく、海岸砲中隊兵舎を標的とした"と説明した。この関係者は"北朝鮮海岸砲は通常、坑道を構築して射撃をしているから、わが軍が使用しているK-9自走砲では海岸砲を直接打撃しにくい"として"このために海岸砲陣地を無力化するより、兵舎とか周辺にある他の施設を無力化して海岸砲をまともに使用できないようにする方策を講じている"と話した。

実際23日、軍は午後2時47分攻撃を受けて13分目に延坪(ヨンピョン)部隊砲兵の反撃を開始した。去る9月、北朝鮮が私たちの領土で海岸砲を発射すれば直ちに北朝鮮海岸砲陣地に向かって2〜3倍で対応砲撃するという方針を明らかにした通りだった。

延坪部隊状況室は、レーダーや様々な情報を動員して、敵の砲射撃ポイントを把握した。北朝鮮延坪島を砲撃した地点は無道とゲモリ海岸砲撃陣地、近隣の二つの砲撃陣地などだった。延坪部隊の自走砲は砲門を北に回して、まず近い無道の敵砲撃陣地付近兵舎に向かって砲撃を実施した。軍関係者は“砲兵は特性上、火力を一ケ所に集中させなければならない”として“無道にある砲をまず攻撃した後、引き続きゲモリ陣地に対する砲撃を加えた”と話した。

この日軍が対応砲撃した火気はK-9自走砲だ。この砲は有効射程距離が41kmで、北朝鮮の海岸の砲台があるゲモリと無道に直接打撃を与えることができる。K-9自走砲は射撃命令を受ければ30秒以内に最初の射撃が可能で、射撃開始から3分の間に1分当り6発の砲弾を撃つことができる。軍当局者は“北朝鮮が射撃したことに比較すれば殺傷威力が10倍もなる”と明らかにした。

北朝鮮のカンリョン半島にある海岸砲台は、射程13kmで毎分8発撃つことができる76.2mm平射砲、対して韓国軍は射程24kmで毎分6〜7発撃つことができる122mm大口径砲であり、改良されたものは有効射程距離が34kmまで伸びている130mm大口径砲を備えている。

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「砲撃は韓国が先だった 23日モスクワ」更新しました。
http://www35.atwiki.jp/datugenn/pages/35.html

                                  • 以下掲載記事/anatakara-news/ ------------

25日に辞任した韓国防衛相の辞任理由は、時事通信によれば、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101125-00000150-jij-inthttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101125-00000150-jij-int
北朝鮮軍による韓国・延坪島への砲撃事件で、責任を取ったとみられる。(時事通信)>

というのですが、北朝鮮による砲撃事件でどうして韓国の防衛相が辞める必要があるのでしょう?(ならばロバート・ゲーツは何度も辞めねばなりません。) まったく理屈に合いません。

私たちはこのように操作された情報の中で暮らしていることがまたもよく分かります。海外の市民のブログからやっと真相を得るような日々―新聞購読をやめるべき時かもしれません。

下記の3つの日付けに注目してください。また「ごく普通の訓練」でないことも。戦争規模の動員に近いような、こんな大規模演習を、その昔戦争をした相手国に毎月すぐ近くでやられたら、日本もさぞ恐いことでしょう。
さとう
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2010/11/25 A新聞第一面「降り注ぐ砲弾 住民悲鳴」より
「...韓国軍は23日、「護国訓練」と呼ばれる定例訓練の2日目に入っていた。....毎月やっている、ごく普通の訓練だ。だがその約4時間後、北朝鮮からの砲撃が始まった。.....だが韓国軍の訓練は予定通り進み、周辺海域に向けた射撃が続いた。午後2時34分、突然、大延坪島の北方から砲弾が降り注いだ。」
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ブルース・ギャグノン「オーガナイジング・ノーツ」2010/11/23
―「韓国が最初に砲撃した」―
http://space4peace.blogspot.com/2010/11/south-korea-fired-first-http://space4peace.blogspot.com/2010/11/south-korea-fired-first-shots.html

韓国は北朝鮮との今回の砲撃事件において最初に砲撃したことを認めた(*)。しかしながらその砲撃は軍事訓練の一貫であり北朝鮮に向けたものではなかったと述べている。

(*http://www.youtube.com/watch?v=o33sfn00odk&feature=playehttp://www.youtube.com/watch?v=O33sfN00oDk&feature=player_embedded#!
11/23  モスクワRT: 
’第二次朝鮮戦争? 韓国、北朝鮮との騒乱において最初に砲撃したことを認める’)

米軍と韓国軍は7月以来、実質毎月、北朝鮮に向けた攻撃的な軍事戦争ゲームを行っている。
タカ派の(ジョージ・W・ブッシュが好んだようにボマー・ジャケット<空軍爆撃手用革ジャンパー>を着た。)李大統領が率いる韓国人たちが、朝鮮半島での緊張の増大を誘発する米国人たちにより拍車をかけられているので、この事件が起こるのは時間の問題であった。

Hoguk 訓練と呼ばれるこの特異な戦争ゲームは、70,000人の韓国軍、600台のトラック車両、90機のヘリコプター、50隻の戦艦、500機の航空機を参加させた。米軍は第31海兵隊遠征隊と第7空軍をその陸と空での軍事演習に派遣している。北朝鮮指導部は、これが海軍艦隊、空軍、陸地演習を含む大規模な韓米合同演習であるという事実を引き合いに、この軍事演習を北朝鮮を攻撃するための訓練とみなしている。

李大統領はこれ以前、北との統一会談を一時停止し、米国が韓国およびアジアのこの地域中で軍事基地を拡大しつつある、まさにその時に(北への)強硬発言を加速させた。

私の心中では、韓国は米国がそうするように指示していなかったならば、決して北朝鮮領土のこのような近くに第一砲撃を行わなかっただろうということに何の疑いもない。

考えるべきもうひとつの重要な要素は、韓国のKim防衛相が最近おこなった、朝鮮半島核兵器を「再配備」するよう米国に求めた発言である。この種の危険な話しは北朝鮮を怒らせ恐れさせたに違いない。

世界はこれ以上オバマ国防総省への幻想に苦しむべきではない。米国はグローバルな戦争を生むため海外に出かけている。今は世界からの批判だけが米軍を止めることができる。(終)