5/10−13東京、「福島復興政策」利権と私たちの放射能汚染を考える連続行動へ

園良太@大阪です。以下、転送・転載歓迎です。

14日の国会前集会や全国行動に参加された皆さん、本当にお疲れ様でした。
国会で空前の利権政治・文書改ざん・責任逃れ・破滅的政治が続いています。

これは森友だけでなく、沖縄辺野古の新基地建設や原発政策にも共通構造であることも、多くの方が感じていると思います。その中でも、最も問題にされず、自由自在に巨大な利権政治や破滅的政策をさせてしまっているもの。それは大勢が立ち上がった「3.11」以降の根幹にある、「福島復興政策」だと思います。

私は大阪で原発避難者運動を行い続け、5月連休明けの10日から13日まで、東京で様々な場に参加・発言するため、これを問題にし、放射能健康被害や保養・避難政策への転換を皆さんと考えたいと思います。
以下、予定です。ぜひご参加をお願いします。

<行動予定>
①5月10日(木)12時〜「原発事故8年目 神奈川と福島のいま」展でミニトーク
「今の『復興』は究極の利権政治と人命軽視」
※5月5日〜10日の10時〜19時まで地元の運動が写真展や集会を開催されてます)
詳細:http://www.palsystem-kanagawa.coop/archive/20180411_1
会場:かながわ県民活動サポートセンター(横浜駅より徒歩5分)

②5月10日(木)19時半開場、20時〜23時ごろ
「相次ぐ若き仲間たちの死と放射能汚染、私たちの未来を考える」
場所:交流スペース早稲田「あかね」
http://www.geocities.jp/akane_waseda21/

③5月12日(土)13時集会、14時デモスタート@新宿アルタ前広場
「第10回新宿デモ 子どもを被ばくから守ろう! 家族も、自分も!」 に参加。
主催:脱被ばく実現ネット
詳細:https://fukusima-sokai.blogspot.jp/2018/04/blog-post_15.html

11日(金)、13日(日)は空けています。お会いできる方はぜひご連絡下さい。

<いま何が起きているのか、問題なのか>

まずこちらをぜひご覧ください。私たち関西の避難者と研究者が尽力で集めた声やデータです。
http://www.gowest-comewest.net/ (「ゴーウエスト 3.11東北・関東 放射能汚染からの避難者と仲間たち」)

上記からわかるのは、①放射能汚染と健康被害は関東・東北にも広く拡大している。
②多くの死者が出てきている。それは国の責任である。
③だが放射能被害も「復興」も、東日本では問い直すことが非常に難しくなっている(他の地域は忘れている)。
④それは、国が福島復興政策や東京五輪で被害を隠し、安全キャンペーンを国内外に拡大しているから。
⑤復興政策や東京五輪は検証も議論も一切されないため、住民や避難者のためではなく、ゼネコン・大企業の巨額利権と化している。

まず①ー②。私は3年前に心臓の不整脈で倒れ続けたため(チェルノブイリで最も多かった病気の一つ)、
悩んだ末必死の思いで大阪へ避難しました。
そしてこの半年の東京で、昨年8月、デモ・救援・文芸活動を続けていた松平耕一さんが末期大腸がんで亡くなりました。
今年3月末にはヘイトスピーチ反対運動や不登校に関する言論を発し続けた常野雄次郎さんが急速な多臓器不全で亡くなりました。ともに39歳、40歳で、私や多くの運動関係者の友人・知人でした。他にも知人関係で多くの事例があります。無念極まります。早すぎる連続死は、「史上最悪」の放射能汚染も一因にあると考えるのが自然でしょう。

放射能からは距離を取り、保養や避難・移住をすることで命は守られます。
しかし③、このことを問い直すのは今や過酷です。親しい人の死だけでも痛苦なのに加え、加害者が国で、事故が半永久的に続き、しかも避難・移住への支援が全く無いからです。現実が重すぎる。よって2012年以降、再稼働、秘密法、戦争法、共謀罪、森友…と闘いが高揚しても、
復興政策は問われずにいたと思います。

実際は最悪です。④ー⑤「福島復興政策」。福島県に毎年1兆円以上も使わていれる復興予算、計4兆円を超える除染費用は、数々の不正利用が発覚。警戒区域で起業すれば県が4分の3も費用を出すため、50億円もの架空請求でだまし取る。原発周辺を加計学園同様に「特区」にすることで、帰れる見込み
もない小さな大熊町の村役場を32億円で建設するなど巨大箱モノを連発したり、原発で散々設けた東芝などが広野町に100機もの風力発電を立てて騒音被害が激化している。詳細:https://jimmin.com/…/chasing-huge-nuclear-accident-concessi…

しかも昨春打ち切られた避難者の住宅支援は年間70億円、県復興予算の0.6%に過ぎません。
利権化だけでなく、避難をさせずに放射能で命を直接奪っているのです。 これほど「食い物」にされた政策もあるでしょうか?  大量の命を金で奪う最も酷い政策です。
そしてここまで見れば、東京五輪の最大の目的が関東・首都圏の放射能汚染を隠すことであるのは明白であり、それゆえに凄まじく利権・不正まみれの五輪であることはすでに報道されている通りです。

森友・加計で安倍利権政治が根底から問題化した今こそ、東日本全域を覆う放射能被害と復興政策も、今一度「私たちはどうするのか」をともに考え、問題化し、行動しましょう。

未来のために、ぜひ、ご参加下さい!声をかけて下さい。

【シェア歓迎:今私たちに必要なこと】1:運動の要求・スローガンを今から「安倍も自民党もいらない。野党連合(維新除く)に政権交代を!」にすること/2:次の段階として、天皇制・戦争責任・自衛隊・日米安保・資本主義…を私たち自身が変えること

安倍政権の崩壊が現実的になってきて、今私たちは1安倍政権を倒すこと、2より根本的な
変革を行なうこと の両方を進めていく時だと思います。安倍の退陣で終わらせてはいけない。
1はすでに活発化しているので、2の方法を1を見据えながら提起したいと思います。

<段階1:運動の要求・スローガンを今から「安倍も自民党もいらない。野党連合(維新除く)に政権交代を!」にすること>

1:安倍の悲願の憲法改悪は、自民党全体の悲願だから。
2:若手ホープ小泉進次郎は、沖縄名護の最悪の不正選挙で先頭に立った最悪の人間だから。
3:安倍の急失速要因の背景は、南北朝鮮会談と米朝会談が発表され、「ミサイル危機」の嘘をすぐには煽れなくなったこと。しかし朝鮮攻撃・憎悪・差別は、戦争責任者の一族が揃う自民党全体の体質。まず自民党を倒すことから、経済制裁の中止、朝日国交回復。そして日本社会の根深い朝鮮差別・在日朝鮮人差別の根絶へ!
4:安倍急失速要因のもう一つの背景は、残業代ゼロ法案に失敗し、経済界に見放されたこと。自民党とは元々財界の願いを叶える政党。次が誰でも、財界言いなりの格差拡大政策は間違いない。むしろ安倍の復古主義的イメージとは異なるように見せながら、格差拡大=新自由主義政策はより激烈に進めかねない。また改憲は抑えつつ、自衛隊海外派兵・戦争は「国際貢献論」で進めかねないから。(極右ルペンに勝ったフランスのマクロン大統領がそうです)

少なくとも09年の民主党政権は問題や限界もたくさんありましたが、今よりは官僚の権力を抑えて色々やりました。市民運動からも閣僚へ入った(良し悪しはあれど)。
「安倍しかいない、自民党しかいない」が、この6年+戦後70年で作られた人々の「消極的現状支持」の正体。まだ安倍の支持率が39%もあるのはその影響でしょう。「そんなことはない」と代案を示すのは今です。
また私たちが声を強めることで、民主ではなく共産や社民に力を持たせる連合にすること。でなければ政策全体が右寄りになり、例えば小池・前原のような財界政治家に残業代ゼロも通されかねない。

また僕は原発避難者の運動をしてますが、12年の「子ども被災者支援法」を凍結し、帰還政策を一気に進めたのは自民党です。毎年1兆円もの復興予算は巨大なゼネコン利権と化しました。
その結果事故は隠され、汚染地の住民は健康被害と死者が激増し、避難者は生活苦の極みです。「放射能殺人政策をしているのは自民党だ。自民党自体を無くして、復興政策を避難政策へ!」。反原発や避難者も声を大にして言う時です。

14年に始められた辺野古米軍新基地建設もそうなのは言うまでもありません。

09年も、去年の韓国も、選挙で政権交代しました。安倍の悪政=自民党の悪政。それを明確にした上ですぐに解散総選挙を行なわせ、自民党を大敗、自民は解散させましょう(むろん選挙しなくても、私たちの実力で政権交代できるならその方がいい。その歴史を絶対に作った方がいい。手法はあるのか、誰か教えてください)。

<2:次の段階として、天皇制・戦争責任・自衛隊日米安保・資本主義…を私たち自身が変えること>

森友学園は8億円の値引き問題だけではありません。天皇制を賛美する軍国教育を叩き込む学校を、首相夫妻・政権党・財務省文科省大阪府…と、国家ぐるみで作ろうとしたことが本質です。
この国はアジアへの侵略戦争の最高責任者・天皇が何ら責任を取らず、今も「国の象徴」と居座っています。これが、政治家や官僚が何事も無責任なことや、原発事故に誰も責任を取らないことの理由です。そして日本が戦争を反省せず、今もアジアを敵視している理由です。だから森友の教育が生まれた。

安倍が「9条に自衛隊明記」と言うのは、20世紀は普通に言われていた「自衛隊違憲、不要」を今や誰も言えなくなったことを利用したいからです。
沖縄の基地は日米安保の犠牲です。そして「残業代ゼロ法案」は、企業家が労働者を雇い、搾取、競争に勝ち抜く「資本主義」体制を、「死ぬまで働かせなければ維持できない」所まで来てしまったからです。米国トランプ政権も同様です。

だから今こそ私たちが「天皇制・戦争責任・自衛隊日米安保・資本主義ももういらない」ときちんと主張していくのです。これは今の野党が言えないことです。改良主義で済む時代ではありません。欧米の若者運動は社会主義を学び、主張し始めています。世界的な視野を持ち、この危機を根本的な変革へ結び付けていきましょう!

そのために、3月25日12時〜梅田ヘップ5前で「梅田解放区:改憲させずに未来をひらく市民アクション」を開催します。自民党党大会当日です。色んな行動とともに、ぜひ以下の呼びかけ文を読み、集まってください!

==============================

「梅田解放区」

3月25日(日)12時〜13時「改憲させずに未来をひらく市民アクション」@梅田ヘップファイブ前
4月からは、第2土曜、第4土曜18時〜19時半。4/14、4/28、5/12、5/26、6/9

私たちは昨年6月の「共謀罪強行採決前後から、大阪梅田HEP前で、原発、戦争、基地、差別について反対の声をあげてきました。また日本社会の朝鮮・韓国に対する差別に抗議してきました。

自民党が来年初頭に実現をと狙う憲法改悪をさせてはいけない〉  

昨年、安倍自公政権は突然の解散総選挙を行い、議席を維持しました。森友・加計学園疑獄などを吹き飛ばし、政権を維持するためだけの不意打ちです。しかしそれをって「全てが支持された」と言い張り、今国会の初日に「改憲を実現する時だ」と宣言しました。憲法9条がどのように変えられても、自衛隊が海外で大規模な人殺しを始めることになります。私たちが抗議の声を上げなければ、政権は何でも好き放題をするのです。

今年度予算案は、教育・福祉・医療予算が過去最大に減額され、軍事予算が過去最大になりました。4月には「残業代ゼロ法案」が国会に出され、私たちに過労死を強制してきます。安倍政権と経済界は、私たちの生活に使われるべきお金を全て侵略戦争と富裕層の優遇に回し、私たちに不満や苦痛を与えています。しかし「隣国が攻めてくる」と煽ることで、問題をすり替え、不満や苦痛をそこに向けさせています。政権の嘘を見抜き、一緒に平和と平等を求めましょう。

<朝鮮への憎悪と攻撃を許さず、アジア侵略への謝罪と賠償を>
日米の政権は、朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮)への排外主義を煽り、憲法改悪やあらゆる悪政の原動力にしています。安倍首相は平昌五輪に乗り込み「米韓軍事演習をやってくれ」と求めました。先に毎年大規模な戦争演習をしているのは米韓であり、それを誰よりも安倍政権が求めています。日本もアメリカも核兵器禁止条約に反対しています。そんな日米が朝鮮の核開発だけを批判する資格があるのか。まず自らの核の廃絶を明言しなければなりません。

日本は明治近代において、朝鮮半島を支配し、中国侵略をしてしまいました。それが世界戦争につながりました。日本社会は、他国への支配や侵略の事実を忘れて、再び朝鮮・中国を差別し、攻撃する政治がはびこっています。日本軍「慰安婦」の強制連行と被害は歴史の事実ですが、それを否定し、被害者を誹謗中傷する風潮が私たちの社会を覆っています。そして朝鮮総連本部を右翼が銃撃しました。
この間沖縄で米軍機が墜落し続けているのは、日本も無茶な戦争訓練を激化させているからです。しかし住民がいくら飛行停止を求めても米軍機は我が物顔で沖縄を飛び回る。辺野古の米軍基地建設や南西諸島の自衛隊基地建設は強行されている。全てが許せません。


<政府の構想を見抜き、私たちの未来は私たちが創ろう>

ここで、政権が実際に公表している戦略を確認しましょう。3月25日の自民党党大会が改憲案を発表する節目です。その前後に米韓軍事演習が開始されうるため、全国で避難訓練も強行されます。「朝鮮が攻めてくるから、改憲が必要だ」という嘘で最大限人々を煽ることは確実です。そして4月から改憲案の与野党「合意」へなだれ込む。「合意」を強行したら、国会閉会後に今にも戦争が始まるかのように言い立てて危機感を煽り続け、19年には国民投票で「勝利」し、20年改悪憲法を施行させる。長期政権に持ち込む。

このようなもくろみと並行して、19年5月1日に天皇代替わりを行い、その前後を「お祝い」で10連休にする検討をしています。その狙いは天皇制の永続と、5月1日のメーデー・3日の憲法記念日を無効化することです。政権と天皇は同じ戦略の下にあります。
2020年夏に安倍政権と新天皇東京五輪を行い、世界に向けて「福島原発事故は完全に終わった」と宣言します。そのために、19年中に福島県の最後の避難区域を立ち入り自由化しようとしています。全ての避難者支援も打ち切られました。原発再稼働も次々進めています。こんな空前の茶番と殺人政策を認めず、「史上最悪」の福島原発事故の被害を全て明らかにさせましょう。 

原発、戦争、基地、差別はいりません。朝鮮や中国への敵視をやめ、核と武力による世界支配を終えましょう。日本の戦争犯罪を認識・謝罪し、アジアに誠実に向き合いましょう。アジア・世界の人々とともに、この世界を変えましょう。天皇侵略戦争の最高責任者であり、あらゆる差別の頂点に位置しています。今こそ、天皇制をなくしましょう。
私たちは皆さんに呼びかけます。まずは3月25日の自民党大会当日、12時に梅田HEP前に集まり、彼らが提示する最悪の未来像=改憲に反対しましょう。そして4月以降も第2・第4土曜18時に集まり続けることを通して、真にみんなのための平和で平等な未来像を求め、創り出していきましょう!

【安倍の改憲宣言を受けて】社会運動は今こそ革命の可能性を語ろう 最悪の時代こそ最良のチャンスだ(米国から)


★シェアお願いします★

国会初日に安倍首相がついに「改憲を実現する時」と宣言した。私たちは運動をする人が少なく、あまりに課題が多く、メディアはまともに報じないため、このままでは押し切られる危険性が高い。だが、戦争と安倍政治に不安を感じている人々は多い。どうつながるかが問われている。
 そこで米国の活動家の提言を紹介する。トランプ政治も「最悪の時」だが、それは人々が資本主義を批判し、新たな社会建設へと行動する「最良のチャンス」でもあり、社会主義にも関心が高まっていると著者は言う。あとは活動家や知識層が恐れずに変革の必要を提言することだと。人民新聞でも改憲阻止と変革のためにインタビューや提言の連載を始める。その導入としたい。

【米国から】社会運動は今こそ革命の可能性を語ろう 最悪の時代こそ最良のチャンスだ
「Zコミュニケーション・デイリー・コメンタリー」より、マイケル・アルバート(米国人文筆家、活動家)

●民衆は変革を求めている

「米国社会ではトランプや反動的潮流のことばかりが強調されているが、民衆の間で「資本主義」批判と「社会主義」への好感が公然と語られるようになってきたことについては、進歩的メディアも活動家も知識者もあまり注目しない。
 民衆が反動化、差別、搾取激化、核戦争脅威、地球温暖化のために悲観的・無気力になっているわけではないのだ。例えば私は次のようなアンケートを試みたが、一般の人々からより良い方の答えが返ってきた。

*2千万人の朝鮮の人々の皆殺しか、それとも交渉による解決か、どちらを選びますか?
地球温暖化や異常気象をもたらす化石燃料発電か、それとも太陽発電や風力発電か、どちらを選びますか?
*一般民衆から金持ちや大企業への所得移転となる税制か、後者を規制して一般民衆、特に貧しい人々へ所得移転する政策か、どちらを選びますか?
*人種差別、同性愛差別、女性差別を仕方がないと思いますか、それとも多様性と人権を尊重する政策を望みますか?

 現在は最悪の時である。同時に最良の機会でもある。政治家や企業が階級的敵意をむき出しで狂気へ走っているが、同時に大衆が急進的で革命的な思想に心を開くようになっているからだ。抵抗が革命へと変わる気配があるからだ。
 進歩的メディアやそこにモノを書く人々がなぜそれに注目しないのか。なぜトランプ等の否定的面ばかりを取り上げて絶望的未来を説き、実り豊かな未来の可能性を語らないのか。鬱と不安に取りつかれているのか、無神経で怠惰なのか。
 私のアンケートに人間らしく答えた人々は、そんな社会的病気にかかっていない。無神経や怠惰が原因とは思わないが、進歩的知識人に一種の鬱、悲観主義、敗北主義を少し感じる。

●民衆の問いに応え、お互いに支え合う

 それが多様な運動、革命的世直し運動の形成を妨害しているように感じる。「アンチ(反対)」に留まり、それを越えて民衆解放ビジョンという包括的運動を志向する「プロ(賛成)」に行かないのだ。

 なぜ、例えわずかでもかつての民衆の権利を取り戻し、まだ勝ち取っていない新しい解放を目指そうと語る人が増えないのだ。「そういうユートピア社会作り運動は徒労に終わるだけで、積極的な参加の対象にならない。せいぜい我々にできるのは、狂気の支配を回避する闘いだけだ」という水準以上には出ないのだ。
 なぜ、社会の個別的な課題で資本が我々に与えた損失を相殺するか、少しでも不正を減らす闘いという水準以上から出ないのだ。
 なぜ積極的な民衆を解放する目標を掲げ、多様な人々の要求や課題を共有し、多様な人々を結びつけ相互支援する包括的運動に向かわないのだろう。
 トランプや資本の露骨なやり方に対し勇敢に闘っているのに、民衆の人間的要求を取り上げ、民衆の潜在的可能性を解放させる、何か新しい社会機構を、民衆とともに考え、創り出す運動にあまり関心を寄せないのは、いったいなぜだろう。
 陰口や足の引っ張り合いを止め、お互いに支え合うのだ。活動家が働きかける民衆は、「うん、君が反対するのはよく分かる」「で、それに代わる望ましいものは何か?」「それを実現するにはどうすればよいのか?」と問うている。その問いに答えるべきだろう。

ユートピア運動への冷笑的態度を克服しよう

 もう一つの可能な社会を心に描き、信じ宣伝し運動としてその理想のタネを蒔くべきだ。ユートピア運動に関心を寄せないのは、長い過去の失敗の経験から身に付いた「最初から失敗することを予測し、結果として予測通りになると思い込む」からなのか。
 長期的ビジョンがなければ、希望を語れないし、長期的な社会変革の戦略も生まれない。刹那的反抗が繰り返されるだけだ。
 反体制的メディアの人々にはそれぞれ優先したい課題があるだろうがそれと同時に、過去から引きずっているユートピア運動への冷笑的な態度を克服することが大事ではないか。ビジョンがない運動は分断され、最後は絶望に至り社会的自滅を招くのではないだろうか。
(翻訳:人民新聞編集部・脇浜)

【シェア歓迎:総選挙声明】「直接行動」「左翼」「3.11反被ばく」を取り戻そう!

総選挙の結果が出始め、安倍与党の大勝が見えてきた。不意打ち身勝手解散が理由でり、絶対に許されない。選挙中は改憲を隠しながら、開票と同時に「改憲勢力勝利」「改憲論議が促進」と騒ぐ自民やメディアも許されない。台風直撃なら延期もアリのはずだ。その問題はすでに十分言われているので、私たちの側に何が足りず、どうしていくかを書きたい。
 
 まず、あまりに突然の大変な選挙を闘った方々は本当にお疲れ様でした。まだ結果のでない大阪9区の服部さんの当選を望みます。また皆さんへ、大きく絶望する必要はありません。安倍は森友・加計疑惑の最大の危機を脱しただけで、自公は現状を維持しただけだ。疑惑追及や戦争反対が簡単に終わる訳はない。

僕は大阪避難後の今年、「3.11関東からの避難者たち」と「安倍政権を倒す梅田解放区」の2つに取り組んできた。それは足りないものを埋めたいと思ったからだ。でも今、なかなか盛り上がらずに苦しんでいる。だから皆さんと再共有をして、共に動きたい。

①「戦争法廃止の野党共闘運動」で「失われたもの」もしっかり総括すること。
 
私たちは「野党共闘」が至上命題化し、その長短を振り返る作業をあまりに怠ってはいないだろうか。それが一番大事だ。「野党共闘」は、2013〜14年に安倍政権の改憲に対抗するため、長年運動現場で別れてきた社民党系と共産党系に、一緒に憲法集会や市民集会をやらせようと市民が動き始めたことが始まりだ。それは達成された。

14年戦争法の閣議決定以降、民主党も巻き込んで法案阻止に動き出した。民主には改憲派議員も多いが、そうでなければ止められない、といういわば「ギリギリの後退戦」だ。
かつては社会党だけで国会の三分の一を占めていたのだから。

15年強行採決以降は、翌夏の参院選で自民を負かし法案を阻止する「国民連合政府」を共産党が提唱した。野党連合が権力を奪取しようという宣言だ。採決の瞬間から、国会前の若者たちも「選挙に行こうよ」とコールし出した。だが民主党共産党と一緒の政権は嫌がったため、一段下げて「戦争法廃止の一点で選挙協力をする」事になった。

 参院選でも自民は勝利したが、一定成果を挙げたため、路線は継続した。「来る衆院選に備えて」が合言葉になった。だから自民はそれを壊すために、民進の蓮般や山尾しおりを次々攻撃した。そして突然の解散総選挙という禁じ手で、前原に民進党を解党させた。

 この禁じ手解散はいわゆる「不正選挙」並みで、海外のように市民の抗議や暴動で無効にされて当然だと思う。でなければ与党の勝利は必然なのだ。なので梅田解放区は「身勝手解散自体を許さない」と9月末からデモや抗議集会を繰り返してきた。もっと大勢来てほしかった。

だが選挙をやる以上は選挙戦も重要だ。多くの人が野党支援で頑張り、立憲民主党の誕生と躍進、共闘の継続などを生み出した。民進党を与党側にさせず、選挙と議会で与党独裁に一定の歯止めをかけてきたことが、野党共闘の最大の成果だろう。

 しかし、だ。選挙は選挙。金を持ち、時期を決められる側が圧倒的に有利なことは自明だった。14年衆院選も、今回もそれが出た。本来、選挙は様々な闘い方の一つだと定め、デモ、集会、ストライキ、直接行動などと平行に取り組み続けることが普通だった。だが15年以降、それらが選挙運動の「ため」に「従属」し、市民の怒りや勢いを失ったことが今回の一因ではないのか。


失われた、創るべきもの①:街頭行動の勢いと参加者の主体性

 これは特に東京がそう。安倍が最も追い詰められたのは15年夏の反安保国会前だ。全世代が国会前の路上を占拠し、権力者が一番恐れる直接行動を爆発させたからだ。今でも12年官邸前や15年国会前を路上開放した写真が使われ続けるのは、私たちにも世の中にも一番インパクトがあるからだ。

 だが「選挙に行こうよ」「野党共闘」の結果、国会前集会などはまず野党の党首が発言し、市民発言は無しか最後の方。参加者は「偉い」議員に拍手する駒となり、15年のように「自分が主役」の意識は薄れた。警察の規制線を超えても法案を阻止するという行動も減った。

また議員は大まかな発言しかしないので、市民運動の具体的な発言が減り、運動初参加者が様々な課題を学べる場ではなくなった。この2点から、安倍政権は15年のような民衆の力を恐れることなく、野党さえ潰せばいいと思ったのだろう。

なぜ去年の韓国を見ないのか。真冬も欠かさず半年間毎週土曜に合計3千万人も街頭に集まり続けて、ようやく大統領を倒して監獄にぶちこんだ。そういうものだ。だから私たちも梅田中心部に集まり続けた。なぜ同じことをしないのか。沖縄や世界中のたたかいのように。運動全体の高齢化、硬直化だが、それを乗り越えて、取り戻すのは私たちの「直接行動」だ。


失われた、創るべきもの②:「左翼」の主張と政策。

 今、世界は米国サンダース、英国コービン、仏メランションなど、「左派」自称と「新社会主義」と呼べる政策が議会野党の中心を占めてきている(シリザ、ポデモスも前例)。議会外なら余計に若者の運動も左傾化している。米国は反トランプで、先住民、黒人、セクシャルマイノリティの運動がパレスチナとも幅広くつながって高揚している。

資本主義と国家主義が限界に来て、世界中が真の危機にある。そこで「アラブの春」からオキュパイNYへの街頭抗議が議会政治と結びついたからだ。「資本主義と戦争はもう終わりだ!」と

 ところが日本も反原発反戦争法が高揚したが、なぜか誰もが「左翼」「左派」と名乗ったり呼ばれることを恐れている。「リベラル」「中道」と言いたがっている。これはいかにも日本的な、「みんなから浮きたくない」という村社会の恐れの表れだ。極めて特殊な状況だとまず自覚したい。

 そして野党共闘は、民進党をつなぎとめることがメインなので、民進が同意しない政策は棚上げや、優先順位を下げることに。代表例が沖縄辺野古の新基地建設の反対だ。沖縄で闘う仲間はそれでいいのかと問うていた。

また共産党議席を増やすごとに、「一般国民」の支持を増やすため、天皇制、自衛隊日米安保を次々と認めていった。「ブラック企業撲滅」「時給1500円」要求に留まり(それ自体は大事なことだが)、資本主義経済を根本から問うことは少なかった。さらに今回立憲に合わせて候補者も次々降ろした。その結果が議席の激減だ。

 これらの結果、「左」の主張や政策も大きく後退した。最大の問題は、差し迫る米日の朝鮮攻撃に絶対反対ができるのかだ。朝鮮への経済制裁や非難決議は、国会が全会一致で賛成し続けている。

「日本も攻撃される」と煽られた時、自衛隊や安保を肯定する野党は、徹底反対ができないだろう。従軍慰安婦などの戦争責任を取らず、侵略戦争を昔も今もしている日本は、「実際は自分たちが侵略攻撃をする」という認識から出発することが「左」の条件だ。そして世界の左翼と同じく反資本主義を掲げよう。

 それが具体的な改憲反対だ。市民が野党を左に引っ張り、共産や社民が立憲民主を左に引っ張る形でしか、これはできない。今後民衆から新たな政党を作る動きが加速するだろう。僕も賛成だ。その時は、中途半端で危険なリベラルではなく、ちゃんと「左翼」「反侵略」「反資本主義」で「新しい世界をつくる」を立脚点にしよう。


失われた、創るべきもの③:「放射能汚染により、福島や首都圏で大量虐殺」へ対応すること。

 これが一番誰も言わない大問題。いつものように全国選挙がやられたが、福島、宮城、関東などは放射能汚染で大勢が死に続けている緊急事態です。汚染水、食品、廃棄物は全国に出回り、全国も汚染されている。史上最悪の核惨事が進行中。福島の棄民政策放射能戒厳令は空前の酷さだ。また関東だけで毎年約40万人、50年間で1200万人もの死者予測だ。殺されるのだ。科学者による詳細:http://www.gowest-comewest.net/higai/watanabe20170326.html

 総選挙で全く話題にならないのが異常事態だし、「希望」の無内容な「原発ゼロ」を許した。小池劇場は、東京五輪と同じく「首都圏の汚染=莫大な死者」という空前の問題を隠すための空騒ぎにも思える。終わりなき最悪の収束作業をどうするか、汚染の実態認識、東日本から莫大な人数を避難させること、それを持って世界から核をなくすこと。日本政府はそれら全てを放棄しており、結果今後「放置型のジェノサイド」を起こすのだ。

 あまりにも問題にされなさ過ぎている。いつまでも目をそらすのはやめよう。この大虐殺が問題にされれば、大虐殺をしている与党政権も持つはずが無いのだ。「関東からの避難者たち」はカンパを集め、避難移住支援を始めようとしている。しかし東日本から皆が避難の動きを始めなければ、汚染を話題にし始めなければ届かない。また僕ら避難当事者が必死に支援体制を作るだけでなく、全国の住民が事態を理解し、政府にやらせなければ動かない。その両方を強く求む。

 選挙結果を受けて、被曝という根本問題を話題にしない場所では、有効な運動もできないのだと、活動家の仲間たちに今こそ思ってほしい。さあ動こう、未来を変えよう。

東電が回答「被曝の影響は誰にも一切ない」/9月8日『松平耕一さんを追悼し、東京電力に抗議する集会』へ参加を

雑誌『新文学』を主宰し、国会前抗議、反ヘイトスピーチ、『福島原発事故による健康被害者の会』、弾圧の救援会など様々な運動に参加していた東京都府中市の松平耕一さんが、8月に39歳の若さで亡くなりました。15年末に末期大腸がんが発覚したからでした。彼は「この若さで末期がんになるのは、原発事故の放射能が大きな一因だ。国と東電を許さない。」と書き続けていました。
インタビュー:http://jimmin.com/2017/07/17/post-3692/

上記インタビューにあるように、彼は東電の被曝労働の一種をしていました。
その影響もあると思います。そこでお葬式の後、友人・知人有志で東電前での
追悼・抗議・申し入れ集会が持たれました。
報告と申し入れ内容:http://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/20170821

松平さんの事は、もっと多くの方に知って欲しいと思います。
また東電から、「被曝の被害は誰にも一切出ない」という許されない
回答も来ているため、第三回・月命日の明日に集会が持たれます。
すみません、私は大阪で行けないのですが、関東方面の方、ぜひご参加下さい!

『松平耕一さんを追悼し、東京電力に抗議する集会』
9月8日(金)19時半〜20時半
場所:東京電力本店前(JR新橋駅SL広場から右へ徒歩5分)
※キャンドルやプラカードなどをお持ち下さい
呼びかけ 松平さんの友人、知人有志

以下に東電の回答を載せます。許されません。

==============================

松平耕一さんの友人・知人有志 さま

東京電力ホールディングス株式会社

 当社福島第一原子力発電所における事故、および放射性物質の漏えいにより、立地地域の皆さま、さらには広く社会の皆さまに大変なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、お詫び申し上げます。

 2017年8月18日にいただきました質問について、以下の通りご回答させていただきます。

1:私たちは福島原発事故由来の空気や食品からの内部被曝が、松平さんの末期大腸がんを発病させたと考える。責任は東電にあると考える。それを東電はどう考えるか答えよ。

(回答)

 国連科学委員会(UNSCEAR)から2014年4月2日にリリースされた報告書「2011年東日本大震災後の原子力事故による放射線被ばくのレベルとその影響」では、福島原発事故の結果として生じた放射線被ばくにより、今後がんや遺伝性疾患の発生率に識別できるような変化はなく、出生時異常の増加もないと予測しています。

 さらに、その後に入手した知見を含めた最新のレビュー報告書(2016年白書)においても、健康影響に関する項目の報告内容は現在も有効とされております。

2:賠償書類の処理労働の実態を全公開せよ。当時の作業室内の放射線量を明らかにせよ。職員への危険周知や対策をなぜ行わなかったか。なぜ業務内容の過剰な口止めをしたかを明らかにせよ。その責任をどう考えるか、現在この労働がどう行われているかを回答せよ。

(回答)

社内管理に関する内容については、回答を差し控えさせていただきますが、当社といたしましては、労働基準法や関係法令等に基づき、適切に対応させていただいております。

3:福島の小児甲状腺癌を始め、健康被害は増幅している。要求した全ての被害者に治療費を払え。国は放射能安全キャンペーンを張っている。これを東電がやめさせよ。また福島原発の代表取材をやめさせ、屋根の吹き飛んだ惨状を自由に報道させよ。責任を認めよ。

(回答)

 当社といたしましては、福島県ご当局と協議のうえ、平成24年1月、「福島県民健康管理基金」に対して、250億円を拠出させていただいており、健康被害対策に充てていただけるものと伺っております。

 また、当社事故と相当因果関係が認められる健康被害があった場合には、誠実かつ適切に対応してまいります。

 なお、国の活動について、当社はコメントする立場にありません。

 取材については、核物質防護に関する法令に基づき、発電所構内での撮影は一部制限があることから、基本的に代表取材にてお願いさせていただいております。

 なお、当社はホームページで福島第一原子力発電所1号機〜4号機の映像をリアルタイムで配信しています。

◯福一ライブカメラ(1号機側)

http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/camera/index2-j.html

◯福一ライブカメラ(4号機側)

http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/camera/index-j.html

4:被曝を避ける最大の方法は避難である。東電は全ての避難者に内部留保を用いて引越し代を払い、避難先での仕事と住宅を用意せよ。

(回答)

 当社は、「東京電力株式会社福島第一、第二原子力発電所事故による原子力損害の範囲の判定等に関する中間指針」等を踏まえ、本件事故との相当因果関係が認められる損害については適切に対応させていただいております。避難指示等にともない負担された避難・帰宅費用は、必要かつ合理的な範囲でお支払をしております。

5:トリチウムを含んだ汚染水を無制限に太平洋に放出することをやめよ。また、原発から放射能の放出を防ぐために、チェルノブイリ同様の石棺化を行え。なぜこれまでそれをしなかったか、いつまでに行うか、答えよ。

(回答)

 トリチウム水の取扱いについては、2016年11月より開始された、多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会」において、風評被害などの社会的な観点等も含めて、総合的な検討が行われております。当社としては、小委員会の議論を踏まえ、今後も国や関係者の皆さまと相談しながら、最終的には当社が責任をもって対応してまいります。

 廃炉に関しては、「東京電力(株)福島第一原子力発電所1〜4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」に示されている通り、当社としては燃料デブリを取り出すという方針に変更はなく、2021年から取り出すことを目標としております。

以上

扱い:東京電力ホールディングス(株)

立地地域部 原子力センター

8.18「松平耕一さんの追悼・抗議集会」で東電へ渡した公開質問状(9月1日までに文書回答すると確約。9月8日19時半〜月命日の東電前追悼・抗議集会

拡散希望】『松平耕一耕一さんを追悼し、東京電力に抗議する集会』松平耕一さんの月命日の9月8日に開催します。
9月8日(金)19時30分〜20時30分東電本店前 (JR新橋駅徒歩5分)キャンドルやプラカードなど持参を。呼掛け 友人有志
集会の概要は http://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/20170816

======================

東京電力会長 川村隆様
同 社長 小早川智明様
同 2011年3月時会長 勝又恒久様
同 2011年3月時社長 清水正考様
原子力センター副所長 飯島繁様


松平耕一さんの末期大腸がん死に対する抗議・公開質問書

松平耕一さんの友人・知人有志

 私たちの友人である、東京都府中市で生まれ育った松平耕一さんが、2017年8月8日に末期大腸がんで死亡した。15年11月に37歳の若さで発病し、長く苦しい闘病生活を強いられた。松平さんは「病者」として、「放射能の影響がある。国と東電を許さない。責任を取らせたい」とインターネットなどで公言してきた。3.11事故の核心と言える、初めての声ではないだろうか。
 松平さんが被曝の影響があると考える理由は、?関東全体も被ばく地帯。内部被曝はわずかでも病気になりうる。?事情で自宅に帰れず、ほぼ毎日「食べて応援」を掲げて福島産の食材を無制限に使う「吉野家」や「サイゼリヤ」などで外食し続けたから。そして、?事故後は仕事で毎日銀座の街頭に立っていた。その後も東京では特に汚染の高い湾岸部、有明セントラルタワーで事務仕事をし続けた。しかもその仕事内容は、東京電力ADR原発事故被害者の賠償要求の書類をひたすらコピーし続ける仕事だった。福島から送られてきた大量の書類だ。つまり狭い室内で、封筒や書類についた放射性微粒子が粉じんのように舞い上がり、それを吸い続けていたからだ(別紙インタビューを参照)。
「市民と科学者の内部被曝問題研究会」の渡辺悦司氏は語る。「放射性微粒子は、肺に沈着すると思われるが、かなりの部分は痰として消化器官に入る。消化器官に入った微粒子は、ナノサイズのものは、消化管から体内に吸収されるが、大きいミクロンサイズの粒子のものは、消化管のどこかに付着すれば、そこで周囲の細胞に放射線を照射し続け、がんを発生させる可能性が十分に考えられる。松平さんは、おそらく作業された当時、サージカルマスク(N95マスクが良いが)でもされていれば、結果は変わったかもしれない。」
東電は、そうしたことをせず、危険な仕事を自分たちではなく、何十もの多重派遣の派遣労働者にやらせていたのであり、原発労働と同じ棄民、差別構造だ。その酷い実態は多くの労働者がネットで告発している。
https://www.google.co.jp/amp/gamp.ameblo.jp/inoushi71/entry-12122069265.html https://www.google.co.jp/amp/s/anond.hatelabo.jp/touch/20140728201354%3fmode=amp
 しかも、「この仕事をしていると外部に言うな」と口止めまでされていた。労働者は、家族にすら「職場の住所・緊急連絡先・事務の仕事をしている」の3点しか言うことが出来ず、これは労基法にも違反する、被曝労働・詐取労働の隠蔽である。種類の個人情報を守るためなら、そう言えば良いだけだ。つまり東電は、これが被曝労働であり、将来莫大な被曝被害者を生むかもしれないと予測していたからこそ、労働者に口止めをしたのではないか。
東電はこれまでの原発賠償裁判などで、福島原発からまかれた放射能は「無主物」だと主張し続けたが、福島原発は東電の原発であり、そんなことは絶対にあり得ない。すでに通常100万人に1〜2名しか出ない小児甲状腺癌が福島県では190名も出ている。区域内・区域外避難者はいまも10万人以上に及ぶ。私たちの仲間の園良太もその一人であり、15年夏に心臓の不整脈で倒れ、東電から一切金銭支援も謝罪も受けずに昨年末大阪へ避難した。セシウムは心筋にたまりやすく、この責任は東電にある。多くの「病者」が東日本で生まれ、全国の病院の統計発表でもがん・心筋梗塞脳出血は明らかに増えている。その全ての責任は東電にある。何ら対策を取らず、放射能の危険性も認めず、東電が過去最高利益を上げ続けることは全人類にとって絶対に許されない。よって以下、質問と要求をする。

1:私たちは福島原発事故由来の空気や食品からの内部被曝が、松平さんの末期大腸癌を発病させたと考える。責任は東電にあると考える。それを東電はどう考えるか答えよ。
2:賠償書類の処理労働の実態を全公開せよ。当時の作業室内の放射線量を明らかにせよ。職員への危険周知や対策をなぜ行わなかったか、なぜ業務内容の過剰な口止めをしたかを明らかにせよ。その責任をどう考えるか、現在この労働がどう行われているかを回答せよ。

3:福島の小児甲状腺癌を始め、健康被害は激増している。要求した全ての被害者に治療費を払え。国は放射能安全キャンペーンを張っている。これを東電がやめさせよ。また福島原発の代表取材をやめさせ、屋根の吹き飛んだ惨状を自由に報道させよ。

4:被曝を避ける最大の方法は避難である。東電は全ての避難者に内部留保を用いて引っ越し代を払い、避難先での仕事と住宅を用意せよ。

5:トリチウムを含んだ汚染水を無制限に太平洋に放出することをやめよ。また、原発から放射能を放出を防ぐために、チェルノブイリ同様の石棺化を行え。なぜこれまでそれをしなかったか、いつまでに行うか、答えよ。

上記のFAX番号に、9月1日(金)までに回答せよ。以上

放射能被ばくで大腸がんの松平耕一さん死去。17、18日夜に東電前で追悼・抗議集会を開催。参加を。そして皆さんへ被ばく被害の声を上げ、避難準備を始めることの呼びかけ

雑誌『新文学』を主宰し、国会前抗議、反ヘイトスピーチ、『福島原発事故による健康被害者の会』、弾圧の救援会など様々な運動に参加していた東京都府中市の松平耕一さんが、39歳の若さで亡くなりました。心から冥福を祈るとともに、悔しさがたくさんあります。

15年末に末期大腸がんが発覚したからでした。彼は「この若さで末期がんになるのは、原発事故の放射能が大きな一因だ。国と東電を許さない。」と書き続けていました。

大阪から、14日の通夜と15日の告別式に行きました。数名の知人とともに友人挨拶を依頼され、「新文学」での活躍、運動の中で出会いや協力、そして彼が訴え続けた被曝・原発との関連を、号泣しながら話しました。翌日は気持ちを整理し、東電に責任があると言いました。

通夜で他の方も被ばくとの関係を話しました。司会職員は反原発運動を頑張ってきたと話し、ご家族はモーツァルトの『怒り』を流しました。最後は何も食べれなくなったため遺体のお顔が痩せてました。遺体を焼いた後に、若さゆえ骨が多く、骨壺に溢れました。親戚には『彼の分まで生きてね』と言われました。

だからこそ。松平さんを追悼・抗議し、友人知人有志で東電本店前で集まりを行います。皆様も様々な現場で彼と同居していたと思います。また、東北・関東の全ての放射能被害、国の避難者切り捨て、東電の事故責任などもあわせて訴えます。ぜひご参加下さい。以下の私の呼びかけに賛同しない方も、この場には来て下さい。

『松平耕一さんを追悼し、東京電力に抗議する集会』

8月17日(木)、18日(金)
19時〜東京電力本店前(JR新橋駅SL広場から右へ徒歩5分)
※キャンドルやプラカードなどをお持ち下さい
呼びかけ 松平さんの友人、知人有志

大阪『3.11関東からの避難者たち』定例アピールでも追悼の場を持ちます

8月26日(土)18時〜19時、大阪梅田HEPファイブ前
※キャンドルやプラカードなどをお持ち下さい
呼びかけ 3.11関東からの避難者たち


原発と東電の責任】

松平さんの文章:https://radiationdamage311.wordpress.com/2016/08/12/

放射能がどのように影響したかの具体的なインタビューより:http://jimmin.com/2017/07/17/post-3692/

1:関東全体も被ばく地帯で。内部被ばくはわずかでも病気になりうる。

2:事情で自宅に帰れず、ほぼ毎日、福島県産食品を無制限に使う『吉野屋』や『サイゼリヤ』で外食し続けたから。

3:事故食後から東京東部の野外で仕事し続けた。その後数年続けた仕事は、東電の多重下請け派遣で、福島から郵送された賠償書類をコピーし続ける作業だった。けていたのように舞う放射能を吸い続けていた。しかも東電と派遣会社には、何の仕事をしているかを言うなと口止めまでされていた。原発労働者と同じ、被曝隠しだろう。

多重派遣の許されざる実体は、以下。https://www.google.co.jp/amp/gamp.ameblo.jp/inoushi71/entry-12122069265.html

https://www.google.co.jp/amp/s/anond.hatelabo.jp/touch/20140728201354%3fmode=amp


主催者自身の追悼と思い:https://t.co/SHGwW0ssx5?amp=1

【ありうる疑問に答えます。参加をお願いします。そして今後の東日本での活動・生き方を一緒に考えて下さい】



Q:追悼と東電抗議は無関係では? やりすぎでは?

A:本人が病気の原発と東電の責任を言い続けました。事故後に例のない、貴重な声です。そのたたかいを受け止めるのが友人・仲間の役割であり、追悼だと考えます。新たな犠牲者を出さないために、思いとたたかいを引き継ぎましょう。日雇い労働者の街である東京・山谷で、80年代なかばの年末に2名の仲間が手配師関係の右翼ヤクザに殺されました。それを追悼・抗議して、毎年の年明けに集会とデモが行われ、全国から人が集まります。それと同じです。

Q: 被曝ががんの原因だと言い切れないのでは?
A:広島の原爆やチェルノブイリ事故では各種のがんが激増しました。福島県では、通常100万人に1〜2人しか出ない18歳以下の小児甲状腺がんが、190人に激増しています。若者ほど影響が出ます。小林麻央さんを含め、30代での末期がんが事故前まで周囲に複数いたでしょうか。そもそも病気は様々な要因の複合で起こります。全ての東日本在住者は内部被曝をしており、病気要因の一つに被曝があります。自然界に無い猛毒の核物質が体に入ると、大病は促進されます。それだけで「被曝被害だ」と公言すべきであり、事実です。そしてそれは国と東電の責任であり、国と東電に「殺されること」です。

内部被曝研」渡辺悦司さんのコメント:http://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/20170809/1502204987 
「きっと皆さまは、今回のような場合に、「周辺で多発しているかに見えるがんは、福島第1原発による放射能がもたらした被ばくが原因とは断定できない」などという、残酷なコメントに直面されておられると思います。しかし、現在のがん科学(腫瘍学)、がん生物学、がん分子生物学の最新の発展は、このような「不可知論」「分からない論」「確認できない論」に、大きな疑問符を投げかけています。
現在のがん科学の教科書は、がんの発症が、偶然に、放射線により遺伝子変異が起こるというのが原因ではなく、何十個から何万個もの遺伝子変異の多段階での「蓄積」こそ、がんを生じる原因であることを、最近可能になった全遺伝子の解析によって、明らかにしています。
大腸がんについても同じです(私の東京たんぽぽ舎での講演のスライドより)。https://drive.google.com/file/d/0B_BelY_HvnqVN3lqQWJacDQ2ckE/view

松平さんの場合には、(1)本来、大腸がんでは40〜60年かかる前がん病変の進展が、放射線被曝の影響により、ゲノム変異の蓄積が加速したか、(2)それとも、放射線により(おそらくは微粒子による内部被曝により)より、決定的に重要ながん抑制遺伝子(遺伝子変異の修復や異常な細胞のアポトーシス[細胞死]を制御している)が、最初から変異させられたことによる「デノボがん」であったか、のいずれかでしょう。どちらの場合も、福島事故由来の放射線によって変異蓄積の「最後の引き金が引かれた」か、放射線により「新たながんが生じた」かのいずれかでしょう。」


Q:東京の人が「被曝で病気」と言い張るのは無理があるのでは?

A:東電福島原発事故は「史上最悪」の核事故、今も日本は「原子力緊急事態宣言」中です。この空前の事態の意味とは、放射能被害が福島の県境では全く止まらないということです。国が避難区域をとても狭く円状に設定したため、「関東や福島以外の東北は当事者ではない」という意識が多くの人にすり込まれました。しかし、関東でも病気や突然死が増えている実感は多数聞きます。福島・関東の病院の発表データでも11年以降にがんなどがはっきり増えています。そして主要地点の空間放射線量だけでも、関東に現在の4500万人が今後も住み続けるとすると、何と毎年約40万人、50年間で約1200万人もの死者が予測されるのです。詳細:http://www.gowest-comewest.net/higai/watanabe20170326.html

私は、家族や仲間のみなさんに死んでほしくありません!

もちろん、より多くの死者や病者は福島から出ています。しかし福島県庁やメディアが完全に安全派と化し、県民は分断され、健康被害はないことにされています。その上で国は公的避難者と避難区域を2020年前後にゼロにすることを目指し、それを持って復興庁は解散です。こんな究極の棄民政策を変えるには、松平さんのように首都圏からも大勢が声を上げ、上がった声を拡大し、隠せなくさせるしかありません。関東からの被害告発と避難の波を、福島へ広げましょう。


Q:でも、周りで全然被害を聞かないよ?

A:自分も周りも言えなくさせられています。国が放射能安全キャンペーンと福島帰還政策を猛烈に進めたからです。私たち自身も、推進派が原爆や原発の被害者に常にぶつけてきた「因果関係が証明できない」という口封じを、次第に内面化したと言えます。この社会では病気は個人のプライバシーとされ、「病者」は実際に家や病院から出られなくなります。言えない・見えない・わからない状態です。昨年東京で40代で末期がんになった運動圏のとある方は、誰にも言えずに実家に帰り、亡くなったことが後からわかりました。松平さんも「放射能のせいだ」とネットに書き続けましたが、反原発運動が取り上げることはありませんでした。とても残酷な状況です。3.11後に大勢が原発反対で立ち上がったのは、放射能が危険だからでした。しかし東日本に多くの住民が残される中で、放射能の危険はタブー化しました。自他の命を守るために、タブーを破る必要があります。



Q:危険は薄々感じているが、日常の忙しさに流される…。

A:私もそうでした。水・空気・大地・海の全てが汚染されていると思いながら生活することは本当に身が持ちません。感覚をマヒさせ、「大丈夫だろう、今日と同じ明日は来るだろう」と思ってしまう。「正常性バイアス」と呼ばれる防衛意識です。しかし原発事故は続き、放射能は「脳出血や心臓麻痺での突然死」「発覚時には末期がん」を激増させています。取り返しがつきません。被害事例を見つめることで、事故直後の危機感を取り戻しましょう。



Q:じゃあ、どうすればいい?

A:放射能からは距離を取るしかありません。西日本・北海道・海外などへの避難移住です。時間がかかります。被害や避難を公言し、準備を始めて支援を求め、国・東電にも避難費用と政策を要求することです。私たち関西の「3.11関東からの避難者たち」も、全国の避難者や保養運動も、避難を強力に支援しています。『原爆ブラブラ病』が有名なように、被曝は体力、気力、知力を全て奪います。動けるうちに動くのです。



Q:仕事や家が無い!親の介護で動けない!

A:首都圏以外は家賃が大きく下がります。仕事は探せば必ずあります。低所得でも助け合えるよう、避難移住者は近い地域に住み合えばいい。子育て、介護を助け合い、仕事もシェアするのです。避難者が声を上げ、今年から大阪市営住宅に誰でも入れるようにしました。http://jimmin.com/2017/06/02/post-3076/

つまりすでに避難した人たちの近くに来たり、理想は地域や運動体や学校・職場ごとに声を掛け合って集団移住することです。集団移住は外から見えやすくなり、避難者の無視や切り捨てを防ぐ力になります。進学、就職、仕事の終了や雇い止め、友人や恋人からの誘いが避難のタイミングです。動きましょう。

関西版の『移住マップ』を作りました。仕事、住宅、スポット、人間関係がわかります。関西ならこれをぜひ使ってまずは下見に来て下さい。
http://www.gowest-comewest.net/map/
移住支援希望の連絡を下さい。
gowest.comewest@gmail.com
全国移住支援情報。『脱被ばく実現ネット』の取りまとめ。https://fukusima-sokai.blogspot.jp/p/blog-page_12.html

Q:すでに心身の調子が悪く、移動するのは大変だ。

A:これも多くの話を聞きます。被ばくの影響もあると思います。大病になって病院にかかると、病院を変えることが困難になるため、避難移住はますますできなくなります。つまり汚染地帯での治療はなかなか回復せず、むしろ悪くなりえます。大病になる前に避難移住し、治療した方が良いです。知人を頼って避難移住し、一緒に役所の窓口に行き(冷たい対応をさせないために)、生活保護を取りましょう。家賃も医療費も無料になり、治療に専念できます。大病の疑いの場合はより生保が取りやすくなります。生保は憲法で保証された権利です。みんなで権利を行使し、当たり前にする。心身が回復し、働きたければ働く。そうすれば避難先の方が今より必ず健やかに過ごせます。



Q:福島にも関東にもみんな残っている。自分だけ被害や避難は言えない。

A:いま必要なのは未来予測です。共倒れか、共に生き延びるか。子どもの未来が奪われています。福島に父親を残した母子避難者も多く、体調面や経済面が深刻化しています。避難者が増え、避難が当たり前になるほど、国や自治体は避難先の住宅作りや仕事作りに動かざるをえなくなり、多くの命が救われます。全国の原発再稼動も止める力にもなります。自分も避難、みんなも避難、つまり集団避難です。国は首都圏に労働力を縛り付けるために福島からも避難をさせず、オリンピックまで開催する。残り続けることで、他の人々も避難できなくなる。「避難はエゴ」は倒錯です。避難は後に続く全ての人の命を守ることです。原発収束作業は事故の責任者からやるべきです。



Q:日本中どこでも同じだよ

A:違います。宮城〜福島〜関東はさえぎる山が無いため、原発からの放射能が日々直接降り積もり、「土壌汚染」が深刻です。東京湾仙台湾の汚染も最悪です。風の流れで他の地域にも拡散していますが、山や距離があるためその量が違います。ヤケクソになってはいけません。また安倍政権や政治の酷さは同じですが、空前の311被害を隠している事が酷さの根っこです。隠しきれない空前の暴力を無理やり隠しているのが、今の権力者の最大の弱点です。避難はそれを暴く、人生を賭けた最大最善の方法です。そうした『直接行動』を取る人が増えれば、沖縄の闘いのように根っこを暴き出し、変える事ができるのです。



Q:首都圏の社会運動での役割があるし、人間関係もあるから避難はできない。

A:私自身もこれが最大のネックでした。国家と闘っており、主要施設は全て東京にあります。関わる団体もあります。しかしみんなが体調悪化や死亡したら元も子もありません。また、根本的問題を放置して運動をし続けるのは、どこかに嘘を抱え、展望を持たずにやることではないでしょうか。勝つためには生き残り、若い世代に引き継いでいき、彼らを被曝させてはならない。私たちは被曝により余命が削られ、タイムリミットが出来ました。人生を逆算し、避難時期を決め、それまでにやることを決めましょう。組織ごと、グループごと移動し、避難先で避難者として国とたたかいましょう。カネと嘘で私たちを支配する首都圏の権力をストライキし、解体しましょう。それは最も強力で必要なことです。


Q:もう年だし、慣れた場所で最後まで生き抜くよ。

A:それを他者が止めることはできません。個々の考えは大事にしたい。しかし、日本の社会も、社会運動も、圧倒的に高齢者が多く、また年功序列です。年配者の意向や行動や人数が、下の世代にモロに影響します。高齢者も多く残る事で、全体として避難できなくなっている現状があるのです。少なくとも若者、子ども、妊婦には逃げろと促して下さい。首都圏の運動に縛りつけてはいけないし、縛られてもいけない。

さらに、被曝は体力の弱い人から直撃するため、これまでは年配者から次々死んでいったと思います。福島県の死亡者は増えています。80代で亡くなるはずの人が60代で死に、『ちょっと早いけど、まぁ年だしね…』とうやむやにされながら。年寄りは仕方ないという事は絶対に無いし、悲しみと介護の縛りを周りにも与えます。『自分が死ぬまでに何をやり抜くか』から、『子どもや若い世代のために、一緒に生き抜こう』へと発想を変えて下さい。

国の支援が無い中で、いきなり避難は難しい。首都圏の運動も必要だ。ならば、まずは首都圏で唯一と言える、反被ばくの定例大衆行動『脱被ばく実現ネット』に参加して下さい。空前の大量虐殺という、巨大なタブーを破る貴重な行動。なのに参加者がいつも本当に少ない。タブーだからです。みなさん様々な課題で忙しいと思いますが、ここに月一度でも集まって下さい。そこで被曝や避難を話し合う事からだと思います。多くのご参加を!

★『脱被ばく実現ネット』の毎月の官邸前抗議。僕も参加します。

8月19日(土)18時半〜19時半、首相官邸

毎月第四土曜日の新宿アピール
8月26日18時〜新宿アルタ前広場
(大阪梅田へップ前と同時行動)

詳細 https://fukusima-sokai.blogspot.jp/

============



——私は東京で生まれ育ち、2015年夏に心臓の不整脈で倒れました。艱難辛苦と激しい葛藤の末に16年末に大阪へ避難しました。ここで書いたことは避難前から考えてきて、避難後の体験で確信したことです。「仲間がいれば絶対に何とかなる」。「国に無駄に殺されることだけは避けよう」です。必要なのは「このままでは死ぬ」という「恐怖」、「国と東電に殺されてたまるか」という「怒り」、「避難した方がよりよく生きられる」という「希望」です。恐怖・怒り・希望を一緒に取り戻しましょう。まずは今週、東京でお会いしましょう。